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神、人を喰う 新装版

六車由実

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著者 六車由実
出版社 新曜社
判型 四六判
頁数 280 頁
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784788518216

商品内容

人身御供の祭や伝承は私たちの先祖の生活と心性について何を語るか。世界各地に存在した食人風習とどう関わるか。民俗学や考古学が封印してきた人身御供譚の始源にひそむ暴力=「血なまぐさいもの」を私たちの歴史のリアルとして読み直す。
第25回サントリー学芸賞受賞。

▼目次
はじめに
序章 「人身御供」はどのように論じ得るか
--一 柳田の供犠論のゆらぎ
--二 供犠論前史
--三 大正期の供犠論の展開
--四 己の歴史として
第一章 「人身御供の祭」という語りと暴力
--一 問題の所在
--二 近世の追儺祭と「人身御供の祭」というレッテル
--三 祭祀改変と「人身御供の祭」
--四 「人身御供の祭」の行方と祭における暴力
第二章 祭における「性」と「食」
--一 問題の所在
--二 人身御供祭祀の諸相
--三 人身御供祭祀と巫女の関わり
--四 「神の性的奉仕者」から「神の食べ物」へ
--五 「犯す神」と「喰らう神」
第三章 人身御供と殺生罪業観
--一 葛・諏訪神社の供養塚
--二 人から獣、そして魚へ
--三 殺生の罪の緩和と「人身御供」
第四章 人形御供と稲作農耕
--一 問題の設定
--二 人形御供の諸相
--三 人形御供の祭における役割
--四 村落組織としての宮座との関係
--五 人形御供の発生について
終章 人柱・人身御供・イケニエ
--一 人身御供譚は暴力排除の物語なのか
--二 人柱と人身御供
--三 イケニエの置き換え
--四 神を喰うこと 神に喰われること
--五 失われた生の実感を求めて
注/引用・参考文献
あとがき

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