小さなピスケのはじめての友だち
二木真希子
著者 | 二木真希子 |
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出版社 | 復刊ドットコム |
判型 | A4変 |
頁数 | 48 頁 |
ジャンル | 児童書・絵本 |
ISBNコード | 9784835455754 |
商品内容
多くのファンからの熱いリクエストを受け、装丁を一新し、新装版として復刊決定!
スタジオジブリが放つ数々の名作群は、私たちの心に残る作品として、子どもから大人まで愛され続けています。
そんな数多あるジブリ作品の中でも、特に記憶に残る思い出のシーンの作画を多く担当された稀代のアニメーター・二木真希子さん。ジブリ映画のクレジットでそのお名前をご覧になった方も多いかも知れません。
以下に二木さんが携わったとされる代表的なジブリ作品の名場面を列記してみます。
◇「風の谷のナウシカ」:砂州で王蟲の仔を止めようとするナウシカ
◇「天空の城ラピュタ」:パズーとシータの屋根の上での出会いと鳩の餌やり/ロボット兵の肩の上を走り回るキツネリスたち
◇「となりのトトロ」:メイが小トトロを追跡/おたまじゃくし発見/トトロのドンドコ踊りと発芽~夜空を覆う大樹の完成
◇「魔女の宅急便」:風になびく草の丘に寝転ぶキキ/雁の群れに遭遇するキキ
◇「おもひでぽろぽろ」:紅花を摘むタエ子
◇「もののけ姫」:巨樹とコダマたち/シシ神の足下で成長しては枯れる草花
◇「崖の上のポニョ」:水魚の上を疾走するポニョ
思わずその場面が脳裏に浮かぶ、素晴らしいシーンの数々を描かれた二木さん。そんな彼女が遺した唯一のオリジナル絵本が、「小さなピスケ」シリーズです。
ひとり立ちをし、
丘の上にある大きな木の根もとでくらしはじめたピスケ。
ある日、家の近くの茂みの下で、巣から落ちたカラスの子が泣いているのを見つけます。
「夜は冷えるわ。わたしの家にいらっしゃい。」
ピスケにできた、はじめての大切なともだち---。
(『小さなピスケのはじめてのともだち』本文より)
2016年に亡くなられた後、一周忌を機に、映像研究家の叶精二さんなどの呼びかけにより、SNSなどを通じて復刊リクエストが高まり、弊社への問合せも日増しに高まっています。
宮崎駿監督や美術監督の男鹿和雄氏からも、自然描写や想像の世界の木々の力強さ・透明感を絶賛されていた二木さん。そんな二木さんが得意とした動植物への描写が満載のこのお話は、主人公・ピスケをめぐるストーリーはもちろん、繊細で温かみのある絵柄が存分に味わえるとして、多くのファンの方からの共感を呼びました。
このたび、二木さんの生前の希望に沿って、漢字や書体などを新たに再編集し、レイアウトもすべて組み直す形をとりました。オリジナルの魅力を活かしながら新装刊を目指す『小さなピスケのはじめての友だち』。その魅力を、この機会にぜひお手にとって直接ご覧ください。
▼当サイトの「復刊リクエスト」より、コメント抜粋:
◇「はじめて手にした時からずっと大切な絵本。あたたかくて優しくて、とても繊細な画… この絵本から滲み出てくる二木真希子さんの植物・生き物への想いに癒され励まされる。たくさんの方にこの絵本と次の2目の絵本も読んでほしいから復刊を希望します。そして、ササユリカフェさんで表紙を観た幻の第3巻の刊行も合わせて希望します。心からお願いします。」
◇「スタジオジブリに所属していた二木さん。彼女の功績は決して多くの人は知らないが、その実力と努力で築いてきた功績は確かな物だと思う。 そして今回、二木さんの手掛けた書籍が復刊するチャンスが巡ってきた。彼女がどんな作品を手掛けてきたか世の中にもっと知ってもらいたいが為、復刊を希望するものとする。」
◇「動物たちがデフォルメされすぎず本来の魅力を抑えていて、かつ表情豊かで生き生きとした描写はもちろん、植物や暮らしぶりの描き込みの密度、丁寧さ、センスに感銘を受けました。」
<お知らせ>
復刊ドットコムでは『小さなピスケのはじめての旅』『小さなピスケのはじめての友だち』の復刊とあわせ、二木真希子さんが永年温めたまま未完となっている幻の3巻目についても、2018年夏頃を目処に新刊として刊行するべく検討しています。
新しい情報をお伝えできるようになりましたら改めてご報告できればと思います。
皆さまからの変わらぬお力添えをお願い致します。
▼著者プロフィール
二木真希子(ふたき まきこ)
愛知教育大学美術課程卒業後、テレコムアニメーションフィルムを経て、1991年にスタジオジブリに入社。特に動植物の描写を得意とし、数々のアニメーション原画を手がける。2016年5月永眠。
著書に『世界の真ん中の木』(徳間書店 刊)など、装画・挿絵に『精霊の守り人』をはじめ「守り人シリーズ」(上橋菜穂子 著/偕成社 刊)などがある。
※本書は『小さなピスケのはじめてのともだち』(1998年・ポプラ社 刊)を底本に、新たな装丁で出版するものです。
※画像は制作中のものです。
(c) Mikiko Futaki 2018
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読後レビュー
全5件
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はじめてのたびに引き続き
二木さんを存じ上げずに購入。
はじめてのたびと、おてつだい、も同時に購入。
子供共々大満足です。
かわいらしくも頑張りやさんのピスケを応援し、心配し、
ドキドキしながら読み進めました。
シリーズのいずれも、最後はホッとできる温かさに溢れています。
とても美しい絵にも感動。 (2018/07/22) -
良心と生命を感じる絵
アニメーターとして二木さんが描かれた絵は動物も植物も全て生き生きと動いていました。
そして、こちらの絵本も登場人物だけでなく、建物や小物たちにも動きが感じられます。そこに息づく人の暮らしが壁やお店の商品、干した気の実や食器から伝ってくるようです。
わざわざテーマパークに行かなくても、絵本の世界に入り込めるほどの実存感、説得力があります。
そして、巻末にある二木さんからのお願いからその良心、その人となりが伝わってきてほっこりします。 (2018/07/17) -
自ら読んだ息子が泣いた
読み聞かせていた私を差し置いて、自ら音読を始めた1年生の息子。
読み終えた後、目に涙が。
そして「映画みたい(映画の様だ の意)」
と、言うと、ポロポロ泣き出した。
この年齢が、就寝前に自ら読む本としては、すこし長い物語かと思ったのですが、
読み出すと、一気に話にのめり込み、そして、まさかの号泣。
やめれば良いのに、悲しく思えた場面のページを、確認の為にまた開いては泣く。
一瞬で、息子を虜にしてしまった素晴らしい本。
本当に出逢えて良かった。幸せです。 (2018/06/10) -
絵が生き生き
二木さんの描く植物は丁寧で、とても細かく生き生きと描かれていますね。 (2018/05/29)
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ほのぼの
甥っ子にあげたくて買いました。でも自分が癒やされてる(笑)本当にいつの時代でもグッとくる素晴らしい作品。 (2018/02/16)
復刊投稿時のコメント
全96件
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二木さんの絵本が復刊されることによってGOOD!0
多くの人にもっと彼女のことを知ってほしいと思います
刊行された2巻の復刊と続編の刊行を願います (2018/01/28) -
ジブリ作品の二木真希子さんは知っていましたが、オリジナル絵本を出している事をあとから知りました。素敵な絵本が復刊によってたくさんの人の目に触れるといいと思います。 (2018/01/22)GOOD!0
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精霊の守り人の挿絵が二木さんと知り、興味を持ちました。 (2018/01/21)GOOD!0
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見たいです (2017/10/16)GOOD!0
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「はじめてのたび」に投票しましたのでこちらも。 (2017/10/09)GOOD!0
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