かつて「神」とあがめられたニホンオオカミが姿を消して百年余り。伝承や図像を丹念に読み解き、ニホンオオカミと人間の関係史を鮮やかに描く。

独自の様式をもつ上方歌舞伎を概観する。元禄歌舞伎の最高傑作「けいせい浅間嶽」、仕組評判を記した「おしゅん伝兵衛十七年忌」、以上2作の狂言本と、有名な荒木又右衛門の敵討を扱った「伊賀越乗掛合羽」の台帳を収...

米軍統治下の戦後沖縄で、激動の波に翻弄（ほんろう）されながらもたくましく生きた人びとの暮らしを知る事典。 大戦末期の米軍本島上陸から27年後の沖縄返還まで、生活に深く関わった出来事111項目を取り上げ...

『エロエロ草紙』『奴隷祭』『日本歓楽郷案内』に続く、極めつけの「酒井潔・復刻プロジェクト」が遂に完結！ 担当編集者がもっとも出版をためらった超ド級の問題作の全貌を白日の下にさらす時がきた！ じゃあ、...

本書では、ヨーロッパの中世から現代まで約一千年にわたる、死の迎え方、葬礼、遺言、死後のイメージ、追慕などの起源や変遷が、数多くの図像・遺言書・墓碑銘・文学作品によって考察される。 そして＜死＞は、五つ...

近世から近代の村落では、生活と一体化した読み書き実践が花開いていた。神社由緒書や石造物に刻まれた記録、真宗聖教の読誦と出版、頭役祭祀をめぐる文書や帳簿などを事例に、フィールドワークを駆使して丹念に検討す...

「半七捕物帳」 の登場人物、事件、地名、江戸言葉や当時の風俗など、あらゆる事項を網羅した初めての事典。付録・「『半七捕物帳』 年表」 「岡本綺堂が語る 『半七捕物帳』」 「地図で見る半七親分の足跡」 他...

80年代に進行した都市空間の変化と歴史学の底深い変容を踏まえて、都市史研究に新生面を開いてきた著者の都市論を集成する。文明と野蛮やモダニズムとナショナリズムの分節、総力戦下の文化変容を、都市空間の中に検...

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 日本中世において芸能に生きた人々は、その呪術的職能に基づく独自の信仰世界を有していた。猿楽始源伝承に登場する「後戸の神」の検証や宿神像の考察など...

江戸時代ビジュアル百科の決定版 江戸時代のビジュアル百科として高い評価を得ている『ビジュアル・ワイド 江戸時代館』に、現在地名の変更をはじめ必要な修正を加えた第2版。江戸ブームが定着し、江戸に学ぼ...

平安貴族は、陰陽師や呪術をどのように認識していたのか。安倍晴明ら官人陰陽師や法師陰陽師の実像、医療・呪詛などの職能を解明。