才気渙発で博識、愛書家で古今東西の書物に通じた著者が、書狼に徹し書物を漁りながら、読書の醍醐味を多面的に物語る。

自然の客観的描写を超克したルネサンスの理想化的表現。しかし、ミケランジェロにはすでに調和的な古典主義とは異なる表現が現われていた。主観的な精神の創造力に価値をおくマニエリスムは、近代的な美術の出現ととも...

上巻に続き、現代の女たちの生を分析する。母親、売春婦、熟年期から老年期へ、ナルシシストの女、恋する女、そして解放まで。

I巻の「事実と神話」をもとに、現代の女たちの生を、さまざまな文学作品や神話、精神分析を渉猟しつつ分析する。子ども時代、娘時代から、性の入門、同性愛の女、結婚した女まで。

ことわざ、格言、箴言、金言、警句…。 鋭い風刺や教訓・知識を含んだ簡潔な言葉は、さまざまな呼び方をされる。 しかし、目的は同じ。世代から世代へと語り継がれてきた洞察で人生を豊かにし、危機を乗り切...

『薔薇の名前』の著者が、古今東西の小説・評論、映画、歴史的発見、百科全書などを変幻自在に書き換えたパロディ集。 ＜知の巨人＞の最も遊戯的エッセイ。旧版を大幅増補の完全版。

世界文学を代表する巨匠にして、小説読みの達人ナボコフによるロシア文学講義録。 下巻は、トルストイ『アンナ・カレーニナ』ほか、チェーホフ、ゴーリキー作品。独自の翻訳論も必読。 ▼著者紹介 ウラジ...

世界文学を代表する巨匠にして、小説読みの達人ナボコフによるロシア文学講義録。 上巻は、ドストエフスキー『罪と罰』ほか、ゴーゴリ、ツルゲーネフ作品を取り上げる。解説=若島正。 ▼著者紹介 ウラジ...

文学・思想をはじめ、芸術から政治・社会まで加藤周一の多岐にわたる思索と評論の宇宙?。その中心をなす日本文学論の粋を編む。古代から現代まで、各時代の文学者の作品に日本文学史を貫く変化と持続を読む。 目次 ...

科学と技術が高度に発達した現代社会にあって文学はどのような意味をもちうるだろうか。小説・詩歌という狭いジャンルに限定することなく、すぐれた文体と世界の全体に対する態度であると文学を広く定義するとき、文学...

エンターテインメントと純文学の境を自在に越え、つねに読者を魅了する作家・筒井康隆。 語り下ろしロングインタビューから単行本未収録作、各界の豪華寄稿陣による評論・エッセイまで。