バタイユの思想の核心である「非−知」について自ら語った連続講演の記録を中心に、論考、草稿を集約し、「非−知」の体験とその現代的意味を提起する。新訂増補版。

1980年代初め、現代数学と数理物理学との接点で誕生した非可換幾何学。本書は、この分野を創始した著者が、コレージュ・ド・フランスでの講義に基づいて書き下ろした入門的な解説である。非可換幾何学および数理物...

外界との物質やエネルギーのやりとりを通じて構造や秩序をつくる散逸系。非線形問題として豊富な内容をもつこの非平衡散逸系の数理構造について、いくつかの話題をスケールの分離と統合という観点から取り上げる。

自然現象の大部分は非平衡状態であり、その記述には非平衡の統計力学が必要である。 不可逆過程の熱力学の基礎から説き起こし、拡散現象、分子運動、緩和過程の理論まで、秩序だててわかりやすく解説する入門書。

「複雑さの科学」にある非線形という数学的構造は曖昧にされることが多い。線形と非線形、乱れと秩序などを対比させながら、その本質をできるだけ多くの方に知ってもらおうと書かれた意欲作。

アメリカ革命とフランス革命の考察を中心に、創設の意味、代表制や評論会制のあり方など、「新しい始まりはいかにして生じるか」という著者の根本的問題意識が全体を通底するアーレントの主著の一つ、『革命について』...

日常的によく見かける、韓国の人々のありきたりの行動から、韓国文化の特徴や韓国的なものの見方・考え方を提示する。より深く韓国を理解するために最適の本。

長年韓国に親しんできた歴史家が、古代から現代まで、平易な文章でまとめた韓国通史の決定版。 2017年刊本を、重要な文政権時代をさらに増補。歴史理解に役立つ写真、図版、年表も充実。

人類発祥の地たる熱帯雨林からはかけ離れた、現代都市の音環境。 先端科学が教えるところと、驚くべき音響工学的データを駆使し、現在の音環境からの脱出が、文明を左右する重大課題であると提起する、画期的労作。...

伝説の名著、ついに新訳で復活。 高度な数学的知識を用いて論じられる音楽と建築のテクノロジカルな創造的関係性 --コンピュータを用いた現代の表現、そのすべての始原がここに。 ▼著者プロフィール ...