イェーナ大学講義のうち「精神哲学」講義草稿初の完訳。ヘーゲルが自ら抹消した草稿部分を復元しつつ、ヘーゲルの思索の苦闘のドラマを蘇らせる。

「都市の不名誉な人」として排斥と追放の論理が適用された、乞食、大道芸人、娼婦、死刑執行人ら下層階級の実態をライン河畔の都市ケルンにおいて探る。

医術とは自らの傷に苦しむことで得た治療知識に他ならない -??ヒポクラテスの始祖神、アスクレピオスの根源像を神話学の巨人が解明する。

「カンディダ」「悪魔の弟子」「人と超人」「ピグマリオン」「聖女ジョウン」「デモクラシー万歳!」を収録。≪世紀の皮肉屋≫ショーの喜劇集。

ドイツ歌曲の第一人者が、シューベルトの生涯、交友、恋愛、歌曲の成立、解説、後世作曲家への影響などを年代を追って綴る、卓抜なシューベルト読本。

昭和研究会、大政翼賛会、海軍政治懇談会の運動などに光をあて、「東亜共同体」論など、昭和十年代史を再構成する不可欠の論点に迫る。

綿業を軸に考察される日・中関係百年史。19世紀世界市場への展開、20世紀に入っての在華紡の形成・発展から崩壊までを分析。

「生にはなんの意味もないという事実は、生きる理由の一つになる。唯一の理由にだってなる」 -??80歳を前に自ら最後の著作と決めた、シオランの到達点。

無と有、沈黙と言葉、死と生……。揺れ動く作家の魂を文学の＜焔＞のなかにこそ見出そうとする、フランス批評の孤峰ブランショ、珠玉の評論集。

日本仏教で重視される用語・概念をインド・中国の原典にさかのぼって精細に検証し、仏教思想の受容と変遷の様態を明らかにする。

古代から中世へ、一大転換期を舞台にした思想のドラマ -??ローマ帝国末期、ビザンツ初期のキリスト教教義論争史を読む。

心脳問題にも通じる議論を展開した、日常言語学派の基礎文献。デカルト以来の哲学的伝統を根底的に批判し、心に関する新しい概念地図を提示する。

林達夫とはなにか。日本の知的風土の中でひときわ異彩を放ち、ときに激越なまでの振幅を見せる林達夫の深く入り組んだ精神の軌跡を描いた力作。

現代の合理的意思決定理論の基礎にある哲学的洞察や論理的工夫とはどんなものだろうか。パスカル以来の歴史的展開と現在の論争点という二つの視点から整理する。 ※本書はオンデマンドによる復刊となります。 ...

アウシュヴィッツ以後詩作することは可能か ---戦後ヨーロッパの代表的詩人ツェランの後期詩篇から複数の声を聴きとる哲学的エッセイ。

本書は沖縄宮古島の西北端に位置する池間島の自然、社会、島民の生活を描きつくす貴重な民俗誌。収録写真80枚、口絵写真16頁。 ※本書はオンデマンドによる復刊となります。 内容についてはオリジナル本...

わが国の実証社会学に不滅の業績を残し、同族理論を展開した著者が、民具論、仏教論、親族呼称などの、晩年に書き残したいくつかの文化論を集める。 ※本書はオンデマンドによる復刊となります。 内容につい...