ゆみんさんのページ 復刊リクエスト投票 雪原にひとり囚われて -シベリア抑留10年の記録 【著者】坂間文子 紹介文だけでも貴重な一冊なのが判ります。(2007/04/06) 闇のメルヘン 【著者】杉本啓子 ミニマム・アートと云うべききらりとした短篇群(含む連作形式)。杉本さんは三島由紀夫ファンということですが、タイトルを含め梶井基次郎的艶かしさが翳めもする。そして、ふと鏤められる古風な少女マンガ的ユーモア。雨の午後に紅茶を淹れて独り読みたい気もするわけです。(2007/03/05) きたの動物園 【著者】菅野浩 復刊は別の出版社が引き受けてくださらねば厳しいかとも思いますが……二度とは書かれ得ない、そしていまこそ是非、多くの方の目に触れて欲しい一冊です。(2007/03/05) フランス怪談集 【著者】日影丈吉・編 現代は「洒落者」の存在を許さないのかもしれない。ほんの少し前、それらの人たちの最後の一団が消えていったように思う。日本限定として小説家なら中井英夫・結城昌治などと並んで日影丈吉を是非とも加えなければならない。彼らの小説は虚構の物語として職人芸的に組み上げられつつ、透明な哀感がたたえられている。そんな日影氏の原点を垣間見るという興味も込めて本書の復刊を強く希望します。(2006/02/09) 生贄ロリータ 【著者】蘭光生 昔、熱心に読みました。現在、団鬼六氏・千草忠夫氏はほぼ完全復活と云ってよい分量の作品が流通していますが、蘭氏は断片的な復刊に留まっています。それ自体が時代と蘭氏の関わりようとも捉えられますが、千草氏が蘭氏の追悼に贈った「ニヒル」という代名詞は団氏・千草氏の情念・叙情性との対比でエロスの叙述史と云うべきものを形成する不可欠の一員だと思いますし、或る意味、蘭光生こそが現在の一般的なポルノことには凌辱描写のスタンスの原点とも思います。(2006/02/09)
復刊リクエスト投票
雪原にひとり囚われて -シベリア抑留10年の記録
【著者】坂間文子
闇のメルヘン
【著者】杉本啓子
きたの動物園
【著者】菅野浩
フランス怪談集
【著者】日影丈吉・編
前、それらの人たちの最後の一団が消えていったように思う。日
本限定として小説家なら中井英夫・結城昌治などと並んで日影丈
吉を是非とも加えなければならない。彼らの小説は虚構の物語と
して職人芸的に組み上げられつつ、透明な哀感がたたえられてい
る。そんな日影氏の原点を垣間見るという興味も込めて本書の復
刊を強く希望します。(2006/02/09)
生贄ロリータ
【著者】蘭光生
復活と云ってよい分量の作品が流通していますが、蘭氏は断片的
な復刊に留まっています。それ自体が時代と蘭氏の関わりようと
も捉えられますが、千草氏が蘭氏の追悼に贈った「ニヒル」とい
う代名詞は団氏・千草氏の情念・叙情性との対比でエロスの叙述
史と云うべきものを形成する不可欠の一員だと思いますし、或る
意味、蘭光生こそが現在の一般的なポルノことには凌辱描写のス
タンスの原点とも思います。(2006/02/09)