siriusさんのページ
レビュー
-
火の鳥 オールカラー画集 [愛蔵版]
素晴らしいの一言
連載雑誌の表紙、連載時の扉、単行本の表紙を中心に「綺麗な」火の鳥が満載で「素晴らしい」の一言です。カラー印刷が映え、長期保存に耐える紙質にも満足です。冒頭、COM創刊号の表紙とCOM連載の黎明編の扉から始まるのも、ある意味必然と思料します。今回の画集を最後まで一覧し、(別のレビューでも書いたと記憶しますが)手塚治虫の色彩感覚は、本当に秀でていると感じます。全集に続き、カラー画集が発刊され、私の「火の鳥」蔵書はますます充実し、嬉しい限りです。中でも、今回の「火の鳥カラー画集」は、既刊の「扉絵原画コレクション」共々何度も繰り返し鑑賞することでしょう。(なお、P.86の下の画は、おそらく「赤旗」に載ったものではないでしょうか。手塚治虫は「タイガーランド」を赤旗日曜版に連載していましたから、そのつながりで、一時期、手塚治虫のイラストなどが、赤旗に載っていたと聞きました。地図上の北朝鮮と日本を結んで「国交正常化を」と書いてあることから推理・推察しました。)(2019/06/20)
-
バビル2世 《オリジナル版》 1
スピーディーなストーリー展開にわくわく
バビル2世は未見でしたが、横山光輝のSF漫画で、かつ8巻構成の長編物と言うことで迷わずに予約しました。第1巻の到着と同時に読み始めましたが、時間が経つのも忘れて読了してしまいました。横山光輝のコマ割りは、B5判で4段かつ一段のコマ数が3乃至2を基本とし、その組み合わせの大きさのコマで成り立っています。なおかつ、大きなコマでも無駄な空間がほぼ皆無で、場面設定や画面構成力の高さがうかがえます。絵や線も見やすく、コマの流れもスムーズで、とても読み易いです。一方で、怪鳥ロプロスのいくつかの飛翔シーンでは大きくコマをはみ出して描かれており迫力を感じます。物語の展開は無駄がなく、各話ごとに山場があり、(連載時の)次回号への期待を持たせる(次回が待ち遠しいと思わせる)話の区切り方も上手いです。実際、「オリジナル版」も2ヵ月後の発刊までの時間を長く感じるほどで、毎月発刊して欲しいくらいです。正直言って嵌まってしまいました。(2019/03/15)
-
おとなの絵本 千夜一夜物語
カラーの絵が素晴らしい物語
DVDは先に視聴済ですが、今回の復刻本は全くの初見です。本は上製クロスで高級感があり、オールカラーの印刷も綺麗で素晴らしく、DVDの画面が目の前に鮮やかによみがえります。反面、少し残念に思う面もあります。まず箱がきっちり過ぎて出し入れしている間に本のカバーが傷むのが目に見えています。後ほんの数ミリ余裕を持たせられなかったでしょうか。もっと残念なのは、ページによって、文章の文字の色とバックの色の組み合わせが、必ずしも読みやすい組合わせでなかったことです。元の本がそうだったのでしょうが、この出版物そのものに対しては(筑摩書房版も含めて)そのような感想を持ちました。総じて、DVDを見た後に見る、カラーストーリー本と言う位置づけにするなら、ファンにとっては見逃せない出版物と言えます。(2019/03/12)
-
僕らが愛した手塚治虫≪推進編≫
手塚治虫の年代記的内容
「僕らが愛した手塚治虫」は今回購入の「推進編」以外にも購入しているが、その内容は、個人的には「手塚の活動や業績を、ほぼ時系列に、エピソードや考察を交えながら、熱心な手塚ファンである筆者の目を通して跡づけるような『年代記』」と理解しています。今回の「推進編」もまさにそのような内容になっており、作品発表当時の情勢や背景にも触れながら、作品に関わる貴重な記述が盛り沢山にありました。本文を読み進みながら、「ああ、そうだった」とか「そんなことがあったのか」とか「そういうことだったのか」等とつぶやくこと頻りでした。(2019/03/10)
-
I.L アイエル ≪オリジナル版≫
B5判型と良い紙質で手塚作品を楽しむ贅沢さ
I.L アイエルは、昔購入した大都社版(B6判仕様)で一度読んだことがあります。内容的にはほぼ同じようですが、オリジナルのB5判で読むと絵の迫力や訴求力が格段に違いました。作品に新たな生命が吹き込まれたかのような錯覚を感じました。(2019/03/10)
復刊リクエスト投票
ミッドナイト 完全版
【著者】手塚治虫
引力とのたたかい
【著者】佐貫亦男
「ミッドナイト」チャンピオンコミックス未収録エピソード
【著者】手塚治虫
手塚治虫漫画大全集 DVD-ROM
【著者】手塚治虫
講談社の漫画全集は紙質がいまいちで、長期保存に適しません。是非とも、ブルーレイでの復刊を望みます。(2014/08/05)
ビッグX 全10巻
【著者】手塚治虫