潜水女子さんのページ
レビュー
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私家版・ひし美ゆり子 クロニクル 1 「井の頭公園と私 1954-70」
こんな薄っぺらい本(リーフレット)で8000円とは……(苦笑)
わずか32ページ。
いくら「私家版」と銘打っていたって、
いくら9割以上が珍しい写真だからって、これはちょっと、
これで8000円(税抜き)は、ぼったくりに近いんじゃなかろうか?
写真一枚につき、いったいいくら支払ってるんだ、っていう感じ。
もはや恒例と化した「直筆サイン入りポートレイト」。
気のせいか、ひし美さんのサインにも、覇気がないというか、
元気が感じられないというか。
そりゃそうだろうなあ。
ひし美さんのものなら、アンヌ関連なら、何を出しても、
何度出し直しても売れる、サイン入りならなお売れるって、
ちょっと、出しすぎでしょう。彼女の手、働かせすぎですよ。
酷使させすぎ、と言ってもいいでしょう。かわいそうに。
(本人は絶対にそんなこぼしごと、しないだろうけど)
いくら私家版の簡易リーフレットでも、もう少し、
編集サイドとしての工夫、アイディアの拡充が欲しい。
毎度毎度の直筆サイン入りポートレイトじゃなくって。(2021/06/06) -
江戸川乱歩20巻(高橋葉介カバー画)
高橋葉介版は、全部で12冊です。
1987年(昭和62年)に出た角川文庫の乱歩作品集・新装版は
結果的に、全部で12冊です。20冊ではありません。
なぜ全冊・新装版にしなかったのか、いきさつは分かりません。
20冊全部、新装版にするつもりで発注、高橋葉介も
そのつもりで描いたが、何らかの都合で、12冊にとどまった、
角川ならやりそうなことですが、正確には分かりません。
「どうしてこんな中途半端なことをするのか」
新装版刊行当時、そう思ったのを覚えています。
もし高橋さんの、「当時、描いたが世に出なかった」分の
原画(表紙・口絵)が存在して、それを初刊行して
新装版・完全版の全20巻とするのであれば、それはもちろん、
大いに意味があります。
しかし、当時と同じ12巻分のみの単純復刊であるならば、
ちょっと、気乗りしないものがあります。というか、
リクエスト主は、新装版は全12巻であることを踏まえて
言っているのかどうか、まずそこを確認した方がいいと思います。(2021/05/22)
復刊リクエスト投票
ラブ・シンクロイド【完全版】
【著者】柴田昌弘
それらを復元した決定版、完全版は絶対に必要です。(2020/11/08)