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  • マッキントッシュ物語

    【著者】スティ-ヴン・レヴィ、武舎広幸

    Windows = FinderのないMacも含め、パソコンの基本的形を生み出したMacがどのように作られたか、コンピュータの次の世代の姿を想像するためにも、歴史から学ぶのは興味深いことです。(2016/07/08)

レビュー

  • 資本論入門

    宇野弘蔵

    資本論を科学書として読む

    宇野弘蔵は冒頭、『資本論』を何の疑問の余地なく理解することはできなかった、疑問を解明したい、と本書の目的を述べている。また、資本論を「科学書」として読むことの重要性も指摘している。しかし、『資本論』などを聖典として政敵攻撃の手段と化したスターリンの呪縛から宇野自身が完全に逃れているとは言えず、科学書に対する時に必要な批判的視点を十分にとれているとは言えない。
    宇野は本書の大半を第1巻の解説に当てている。『資本論』全体の理解のためには第1巻なかでも第一編が「きわめて重要な基礎的部分」であるという指摘は慧眼であるが、宇野の抱く疑問が実はマルクス自身の不適切な表現、論理的矛盾、誤りから生じているのではないかという視点をついに持つことができなかった。このため宇野の解説は、『資本論』そのものと比べても神学的難解さに満ちている。
    一例を挙げよう。マルクスは、価値と使用価値を非対称的な用語として使用している。価値は商品の持つ属性だが、使用価値は有用性という属性を持つという視点から見た商品そのものだ。この点を常に意識して読まないがゆえに「使用価値と価値の二面性」とか「商品は交換価値として互いに交換せられてはじめて価値として実現せられる」などという、価値、使用価値、交換価値をめぐる大混乱が放置されてしまうのだ。(2016/07/08)

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