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漢字小百科辞典
漢字に関する基礎知識
330ページほどの分量ながら、漢字・漢文の話、書体・字体の各種、中国の文化・習慣などの周辺知識、漢字文化圏の外国の文字の話、日本語文字としての漢字の在り方、漢字教育の課題など、興味深い話題について広く触れられています。辞書(字書)についての議論(説文解字・康熙字典から学生字典を経て長澤漢和まで)も面白く読めました。
1989年の刊行なので、それ以後の話は当然ありませんが、漢字の問題は尽きません。「表外漢字字体表」などという怪しげなものも出てきました。コンピューターの文字コードも、Unicodeといった国際規格から、国内では住民票・戸籍・外国人登録などの電子化も進んでいます。近年では英語公用語化論なんてバカげた話まであります。
それらを考える上でも、この本に書いてある程度の知識は必須だと思います。ぜひとも復刊を要望します。(2015/08/05) -
解説 字体辞典
楷書字体の字典
金文・篆書・隷書から楷書まで、伝統的に手書きされていた文字(A系統)と、説文解字・干禄字書・康熙字典から現代の漢和辞典までの明朝体(B系統)とに分けて、それらの関係を議論しています。また、現代の漢字教育においての字体・筆順の扱いについてもスペースを割いています。
手書き字体については、歴史的な公文書、戦前の小学習字教科書での手本について(これらはその時代で正統的字体のはず)手書き文字が字書の字体とはかなり違っていたという事実を実証的に明らかにしています。また、代表的な書家の作品も引用し検証しています。
これが入手困難というのは、漢字について議論するにあたっては大きな損失であり、ぜひ復刊をお願いしたい。(2015/08/05)
復刊リクエスト投票
解説 字体辞典
【著者】江守賢治
漢字小百科辞典
【著者】原田種成
ハッカーズ大辞典
【著者】エリック・S・レイモンド
ただし、その割にはサービス悪いよ、この本。参照されている書籍の邦訳があっても題名・出版社名を書いてなかったり。そういう点を修正した上で復刊希望。(2014/04/18)
新・戦争のテクノロジー
【著者】ジェイムズ・F・ダニガン 著 / 岡芳輝 訳
歩兵型戦闘車両OO(ダブルオー)
【著者】坂本康宏