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レビュー
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手塚治虫の理科教室
未来を見通したかのような洞察力
手塚作品から自然科学が関わるものを集めた一冊です。2020年代の知識からすると1950-60年代の記述はいくらか首を傾げるところもあります。一方で、逆に当時では到底考えられず後に明らかになったことも描かれていることに驚かされます。
解説は理科教育で評価の高い研究者によるもので、記述は確かです。手塚作品を通じて自然科学を学ぶのに良い本です。(2024/12/31) -
手塚治虫の昆虫博覧会
昆虫の世界を擬人化するなど
昆虫の世界は人間の世界と大きく異なることがわかります。あえて擬人化している作品群でよくわかります。あまりに極端なのでぼかしているところもありますが、不思議な世界へ導いてくれます。幼児向けから大人向けまでいろいろな作品が収録されていて、家族で楽しめる本です。(2024/12/29)
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手塚治虫の動物王国
変わった視点の動物王国
動物というとジャイアントパンダやコアラなどがかわいいとされるが、本書では嫌われることの多い動物にも暖かい目を向けていることに気付かされます。
古いマンガが元となっているので、現代の観点からしたら開発途上国の人々に対する差別的表現がありますが、仕方ないでしょう。(2024/12/29) -
手塚治虫の歴史教室
代表作を散りばめた歴史教室
歴史を壮大に描く『火の鳥』や,古代文明に通じている主人公の『三つ目がとおる』などのエピソードを交えて,歴史を学べます.
2020年代の有力な説からすると首を傾げるものもありますが,手塚氏の「弱者の立場から見た歴史」という観点が見られて面白いです.(2024/12/29) -
【バーゲンブック】ナチ科学者を獲得せよ!
フォン・ブラウン以外にも多岐に及ぶスカウト
ナチスに協力した科学者で,戦後海外で活躍した者といえば,V2ロケットを開発し,後にアポロ計画に参画したフォン・ブラウンが有名だが,それ以外にも化学者,医学者,生物学者など多岐に及ぶ.
本書はアメリカなどの軍関係者がいかに彼ら科学者をスカウトしたのか,なぜスカウトしようと考えたのかを詳細に記した大著である.冷戦下で彼らは一体何をさせられようとしたのかも明らかになる.
本書を読むと,改めて「科学者の倫理」というものを考え直すことになりそうである.科学者のダークサイド,軍の秘密工作を知りたい人には是非お勧めしたい.(2021/03/04)
復刊リクエスト投票
量子論が試されるとき 画期的な実験で基本原理の未解決問題に挑む
【著者】ジョージ・グリーンスタイン アーサー・G・ザイアンツ 著 / 森弘之 訳
ランダウ=リフシッツ理論物理学教程 全13巻+同演習全3巻
【著者】ランダウ リフシッツ
南部陽一郎 素粒子論の発展
【著者】南部陽一郎 著 / 江沢洋 編
悪魔学大全
【著者】ロッセル・ホープ・ロビンズ 著 / 松田和也 訳
誤差論
【著者】カール・F.ガウス 著 / 飛田武幸 石川耕春 訳
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