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  • 孤高の鷲 リンドバーグ第二次大戦参戦記

    【著者】リンドバーグ

    最大の読みどころは、米軍による日本軍捕虜虐殺の記述だろう。昭和30年代の海外戦争ドラマ「コンバット」などでは、米軍がいかに捕虜の人権を守って人道的に戦ったかを描き、米軍に好印象を与え、日本のマスコミも黙っており、真実を伝える数少ない資料であるこの本の再版もままならない。

    日本軍捕虜惨殺、死体への虐待は、著者は冷静に記録として書き残している。ひと言だけ引用すれば「わが軍の将兵は日本軍の捕虜や投降者を射殺することしか念頭にない」ということだ。

    ビアク島の戦闘における日本軍の戦い方に著者は畏敬と同情の念を抱く。そして、勇気、艱難、死、信念に殉ずる覚悟、卓越した訓練と装備にもかかわらず次々と殲滅されていく部隊等へ敬意を払わない味方に怒りを覚えている。2002年に出版された本書も古書で1冊1万円と異常だ。後世に手軽に手に取れるようにしてください。(2016/02/10)
  • ふたりひとつ わたしの橋蔵親分

    【著者】大川真理子

    888回ギネス物として続いた銭形平次を陰から支える原動力となった二人の結婚生活と同時に、銭形平次はスタートし、18年続いた。最期は入退院を繰り返す撮影の中で、最終回に、視聴者に感謝の挨拶までして締めている。
    「おまえはぼくのたったひとつの宝だった」と最期のことばを残して55歳で逝く男は、昭和の熱い奇跡的な高度経済そのものだった。舟木一夫のテレビ主題歌「男だったら一つに賭ける」という台詞そのものだったんだということが、読んでわかった。ここまで幸せに添い遂げられた、一種の羨望の念を禁じえない。芸人同士でも、ここまで純粋に思い思われる仲というものは、涙なしには読み通せなかった。ぜひ、どこかの文庫本に採録され、こんな猛烈サラリーマン以上の役者がいて、それを妻が純真に支えたんだという、昭和の良き記録を、離婚率が40%近い現代だからこそ、忘れずに残してほしいと切望する。(2015/12/15)
  • 山本周五郎が描いた男たち : さまざまな男の心情15の物語

    【著者】木村久邇典

    2014.11.18以降、高倉健が忍ばせている本としてNHKで紹介されて以来、本来、せいぜい高くて5000円くらいの古本(1000円が妥当)が、4万円がついている。どこで検索しても全国的に入手できなくなりました。これは、ぜひ、復刊すべきです。内容的には、高倉健本人が台本バックから取りだして、心を新鮮に保つ清涼剤として、赤線を引いた画面がいくつも出ましたが、良い言葉のエッセンスだと思います(実際に出ていたのは、同じ内容で復刊が難しい「男としての人生」でしたが、こちらは、一昨年刊行された改題本なので、可能と信じます)(2014/11/24)
  • 生命の本質

    【著者】セント・ジェルジ

    2010年2月16日のNHKプロフェッショナルで紹介されていた。1952年刊。あっという間でネット上の古本が、どの書店からも売り切れになった。30秒間のうちに。日本人として、謙虚に、自由な発想を貪欲にする、啓発される良書だと思った。とても50年前の発想とは思えず、今でも最先端のプロフェッショナルを刺激したのだから。(2010/02/17)

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