60歳になる親戚のおばはとてもすてきな女性です。というのも嫁ぎ先(中小企業)の結構厳しそうな姑や未婚の小姑ともうまく調和する。娘が結婚5年で出戻り障害をもった孫を連れて同居が始まる。娘は自分の仕事で家を空ける事が多い。そんな傍から見ているとおばの心中や体力はさぞやと思っているが、たいした愚痴もこぼさず家族和気藹々と暮らしている。そのおばはときどき冗談交じりに「私は日曜礼拝にも行かない不心得のカソリック」という。この本の解説を見ていると、昭和50年代の高度成長期からバブル期に向かう時期にしゃかりきにサラリーマン生活を送った我が身に比べ、あのおばこそが気取らず気張ることのない power of positive thinking を体現しているのかもしれないと思う。もしかしたらおばは若かかりし頃この本を読んでいたのかもしれない。「癒しブーム」といわれる昨今、あらためて「積極的な思考」の源流に触れてみたいと思う。(2003/06/28)
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杉山和一と大久保適斎
【著者】木下晴都
積極的考え方の力
【著者】ノーマン・ビンセント・ピール
運動解剖学図譜
【著者】高橋彬監修