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著者 | 井伏鱒二 |
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出版社 | 岩波書店 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784003107744 |
登録日 | 2023/11/11 |
リクエストNo. | 75235 |
リクエスト内容
<岩波書店ホームページより>
「ハナニアラシノタトエモアルゾ/〈サヨナラ〉ダケガ人生ダ」(訳詩「勧酒」).諧謔と哀愁に満ちた言葉を自在に駆使し,独自の詩世界を切りひらいた井伏鱒二(1898―1993).「散文が書きたくなくなるとき,厄除けのつもりで」書いたという詩を集めた『厄除け詩集』に,初期の作品を加えた決定版全詩集.解説=東郷克己/穂村弘.
■内容紹介
全七〇篇――これが詩人井伏鱒二の残した詩作のすべてである.もっとも,後にのべるような同じ作品の異文や別の筆名で発表された作品は勘定に入れていない.期間は一九二三(大正一二)年から七七(昭和五二)年に及ぶ.生涯の全散文二千二百余篇に比べれば決して多くはないが,井伏の作品は小説家の余技などではない.その詩は近代詩史の上でも比類のない確固たる位置を占めている.それにしても小説・随筆も含めて井伏文学のもつあの独特の風韻の本質をいいあてるのはむずかしい.いかなる市井の俗事を書いてもその作品の基底を清冽な水のように流れるものについてあえていうなら,「詩」と呼ぶほかない何かである.「彼の眼は小説家の眼というよりも,寧ろ詩人の眼です」(「井伏鱒二の作品について」一九三一)といったのは小林秀雄だった.もともと画家志望だった井伏の文学と絵画の関係に言及する人は多いが,むしろ詩と絵の関わりのほうがより直接的であるのかも知れない.いわば細部のデッサンが確かなのだ.……
(「詩の自己浄化作用」東郷克美より)
<リクエスト者付記>
漢詩の訳にたいへん魅力があり、高校の教科書等にも紹介されている。
投票コメント
全1件
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漢詩を好んで読みますが、井伏鱒二の訳には、たいへん魅力がある。ぜひ手元に置きたい。 (2023/11/11)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2023/11/11
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