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著者 | クヌート・ハムスン |
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出版社 | 新潮社 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2002/01/24 |
リクエストNo. | 7522 |
リクエスト内容
未読ですが、ノルウェーの大地を開拓する農民の生活を叙事詩的に描いた小説ということです。ですが単調な作品ではなく、アウエルバッハは『ミメーシス』のなかでこの小説の「語り」の複雑な構造について言及していたという記憶もあります。
投票コメント
全10件
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ハムスンは「牧神」を読みましたが、そんなに影響力のあった作家だったとは。北欧の文学は好きです。カリン・ブリクセンもラーゲルレーヴも。リルケが傾倒していたヤコブセンやストリンドベリも興味あります。ハンス・ランドという人の書いたデンマークが舞台の「冬の王」という作品もいいらしいです。森鴎外の娘の小堀杏奴が「朽葉色のショール」という本の中で鴎外の翻訳がいいと書いていました。児童文学のリンドグレーン、トペリウス、アンデルセンも大好きです。ハムスンの奥さんのマリー・ハムズンの「小さい牛追い」もいいです。 (2003/11/16)GOOD!1
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ハムスンは 『飢え』 『ヴィクトリア』 『神秘』 の3冊を読んGOOD!1
で以来のファンです。これらも入手に大変時間がかかりまし
たが(『神秘』は英訳“ Mysteries ”で入手)、『土の惠み』は
見たことすらありません。
ハムスンの作風を思い浮かべるとき、上記3作などはその典
型的なものという気がしますが、『土の惠み』はまたそれら
と異なる壮大な結構を持つ大作と聞いています。
“放浪癖をやめて堅気の暮らしを選ぶ”ハムスンというのは
どうもイメージしにくいところですが、恐らく単なる農民小説
にはなっていないだろうと思います。それを考えると是非読み
たいです。
(そういえばヘンリー・ミラーは『わが読書』のなかで、ハム
スンをベタホメでしたね。同じノルウェーの画家ムンクなどと
似た精神性から発しているハムスンの作風は、日本も受け入れ
る土壌を持っていると思いますし、もっと光を当てていいんじゃ
ないかという気がします) (2003/04/24) -
20世紀文学に多大な影響を与えながらも、ナチス・ドイツのノルウェー侵攻を支持したとして、その文学的地位を剥奪されてしまった不遇の作家ハムスン。この小説はハムスンのノーベル文学賞受賞のきっかけとなった中期の代表作です。第二次戦中~戦後直後に新潮社から宮原晃一郎訳、全三巻で刊行されています。『放浪記』の林芙美子も、D.H.ロレンスもトーマス・マンもヘンリー・ミラーもヘミングウェイもブコウスキーもP.オースターもみーんなこの人の影響を少なからず受けています。是非復刊を!! (2002/01/24)GOOD!1
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ぜひ読んでみたい (2009/09/28)GOOD!0
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こういう本は常に本屋さんにあってほしいですね。GOOD!0
蛇足ですが、十年以上前、北欧映画祭でサイレント映画版観ました。 (2008/10/25)
読後レビュー
NEWS
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2002/01/24
『土の惠み』(クヌート・ハムスン)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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magnoria717