18 票
著者 | 金滿里 |
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出版社 | 筑摩書房 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784480042033 |
登録日 | 2022/05/29 |
リクエストNo. | 72990 |
リクエスト内容
「指一本で表現できる宇宙がある。身体障害者だけの劇団「態変」の主宰者が、自らの半生を通して、「生きる」とはどういうことか、人間の尊厳とは何かを問いかける。」
在日の朝鮮古典芸能家の娘である著者が、重度身障者となり、施設生活・運動を経て自立、身体障害者だけの劇団「態変」を主宰し、一児の母となるまでの半生の記録。
復刊ドットコムスタッフ
身体障害者だけの劇団を主宰する金滿里による自伝です。1996年刊。
著者は幼少期にポリオを発症し、後遺症で首から下を動かせない重度の障害を持ちました。その後、施設生活、障害者団体への参加など、さまざまな葛藤や曲折を経て、身体障害者だけの劇団「態変」の主宰になり、一児の母になるまでの半生の記録です。自らの半生を通して人間の尊厳とは何かを問い掛けています。
現在では絶版となっており、入手困難な本書に一度読んでみたいと多くのリクエストが寄せられています。
投票コメント
全18件
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施設のここまでの実態を書いた記録はおそらくなく、とても貴重な証言です。GOOD!3
筆者の劣悪な環境に置かれても、見抜いて成長に活かす底力は、人間への限りない希望につながる、現代にこそ必読の書だと思います。
もっと多くの人に読まれるべき1冊といえます。
この時代に絶版は絶対に惜しい、大きな宝を捨てるに等しいです。 (2022/05/31) -
名著なのに誰にもオススメできないので。GOOD!2
やまゆり園で障碍者が虐殺されたり、ALS患者の嘱託殺人が現実のものとなる昨今、障碍をもって生きるということがどういうことなのか、どの本よりも伝わるので多くの人の目に触れて欲しいです。 (2022/05/30) -
ある方が大学の授業で「もうアカン、もうやってられん、という時にこの本を読むと良いよ」と薦めておられた。GOOD!2
著者の生い立ちには、たしかに、徹頭徹尾、普通ということが何一つないのだけど、それが「生きること」の普遍に繋がっている。だから、自分が人生の中で追い詰められているシチュエーションでこの本を読むと、まだあがいて生きてみようかという力がたしかに湧いてくる。
何回も買ったのに、身近に追い詰められた人が現れるたびにあげてしまって、気がついたら絶版になっていて、古本でも入手困難となっている。
世の中に必要な本だと思うんだけどなぁ。 (2022/05/30) -
重度障害者の著者が自らの半生を綴る本書は、人間の尊厳とは何かを問いかけ、生きたいように生きることをめざす者すべてを勇気づけてくれる一冊であり、今の時代にこそ多くの、とりわけ若い人たちに読まれてほしいと考えているため。 (2022/06/11)GOOD!1
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名著なので (2022/06/09)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2022/06/08
『生きることのはじまり』が10票に到達しました。 -
2022/05/29
『生きることのはじまり』(金滿里)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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kirimanjaro