1 票
著者 | 安達弘潮 |
---|---|
出版社 | 音楽之友社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784276124615 |
登録日 | 2022/03/30 |
リクエストNo. | 72717 |
リクエスト内容
学校音楽科教育で必ず学ぶリコーダー。誰もが触れたことのある、恐らく日本で一番馴染みのある管楽器なのだが、その出自はあまり知られていない。特に、小学校の音楽の授業で触れるソプラノリコーダーには、バロック式(イギリス式)運指とドイツ式運指の二種類があるのだが、その運指の違いや由来については殆どの教師に馴染みが無い。本書は、永く大学の教員養成に携わってきた筆者が、ドイツ式運指の誕生に関する文献調査や現地調査を切り口としてそのルーツを明らかにすることで、教育的な簡易楽器という印象の強いリコーダーを、高度な芸術教育への架け橋とする有用性を明らかにしたものである。
投票コメント
全1件
-
誰もが必ず学校音楽教育で触れるリコーダー。しかし、その出自について詳に知ることは滅多に無く、教員自身も不案内なことが多い。特に、バロック式(イギリス式)運指とドイツ式運指という2つの指遣いについて、その違いや特徴、発展性に関して詳細に把握している教員はほんの一握りとなってしまう。本書は、現在日本で多く採り上げられているドイツ式運指の出自を明らかにし、バロック式運指への転換やドイツ式運指のリコーダーの共存について言及することで、リコーダーに与えられた教育的簡易楽器のイメージを払拭し、高度な音楽体験への架け橋になり得るという可能性に言及したものである。リコーダーは学校で誰もが必ず触れる楽器だからこそ、この出自について学び、正しい見識を持つことが望まれる。本書の復刊を通して、少しでも多くの人が優れた演奏体験に近づき、生涯教育としての音楽教育が実りある充実したものとなることを願っている。 (2022/03/30)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
-
2022/03/30
『リコーダー復興史の秘密 ドイツ式リコーダー誕生の舞台裏』(安達弘潮)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
のり