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「国文学」の戦後空間 ―大東亜共栄圏から冷戦へ―

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著者 笹沼 俊暁
出版社 学術出版会
ジャンル 文芸書
ISBNコード 9784284103671
登録日 2021/05/14
リクエストNo. 71232

リクエスト内容

「国文学」という学問は、第二次世界大戦の前から後へ、いかにして継続し、変貌を遂げたのか。大東亜共栄圏という戦時期日本の「世界観」が崩壊した後、冷戦下の世界情勢を背景として、「日本文学」はいかにして自らの自画像を描き、民族的アイデンティティーとその歴史を探ろうとしたのかを追求した一冊。


【目次】
序 章 「国文学」の戦後を問いなおす                                 
1 台湾から見る戦後日本  2 国文学の再編成と戦後
3 全体の構成

第一章 「近代主義」と戦時体制――日本近代文学研究の来歴と戦争
1 文学者と「個別社会」  2 片岡良一の登場
3 近代批判と個人主義  4 近代的自我史観と戦争
5 国民文学論との関係  6 日本近代文学研究の戦後

第二章 国文学者の戦後と冷戦体制――「国民文学」と「世界文学」言説
1 東アジアの戦後と越境  2 国文学者の戦後
3 国文学の「世界」  4 西郷信綱と大東亜共栄圏
5 『日本古代文学史』と東西冷戦  6 世界文学と喪われた大東亜共栄圏

第三章 冷戦下の唯美主義――日本文学史とアメリカの影
1 『硫黄島からの手紙』と『玉砕』  2 ドナルド・キーンの登場
3 日本文学と政治性  4 ドナルド・キーンと小西甚一
5 『日本文藝史』と日本文芸学  6 新批評とポストモダン思想 
7 文学史叙述と冷戦体制の終焉  補論 加藤周一『日本文学史序説』との関係

第四章 「中国」への視線――冷戦期東アジアの「中国文学」表象
1 金門島と「中国」「台湾」  2 近代日本の「支那文学研究」
3 国民文学論と儒教・漢学  4 吉川幸次郎の中国文学論と儒教
5 中華人民共和国の「中国文学」  6 「台湾文学」と「中国文学」
7 文学史の「主体」と「従属」

第五章 外地の国文学と「風土」――万葉風土論と台湾
1 『台湾万葉集』の風景  2 近代の国文学と風土論
3 大東亜共栄圏の風土  4 風土論の戦中と戦後
5 台湾における国文学  6 台湾の風土と『万葉集』
7 万葉旅行と風土論の戦後  8 『台湾万葉集』と東アジアの戦後

終 章 冷戦体制と国文学
1 東アジアの国文学 2 冷戦の亡霊と文学研究

あとがき

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NEWS

  • 2021/05/14
    『「国文学」の戦後空間 ―大東亜共栄圏から冷戦へ―』(笹沼 俊暁)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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