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著者 | 倉田令二朗 |
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出版社 | 河合出版 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784879999528 9784879999535 9784879999542 9784879999559 9784879999566 |
登録日 | 2012/10/01 |
リクエストNo. | 56310 |
リクエスト内容
刊行の辞より引用-----
世紀末を前にしてあらゆる分野で今世紀の総括が技術面でも思想面でも要望されている。それは必然的に現代的なものがそこから派生し、あるいは対立として生じた、各分野で古典と呼ばれる根源的な部分の再検討を伴うだろう。数学においても例外ではない。
(中略)
古典紹介にあたっては原典紹介に正確を期し、すなわちあくまでその古典性を尊重しつつ、その限度で現代の数学的常識あるいは現代的手法によってできうる限りの簡明化をはかること、さらにそれ以降の発展との関連を明らかにすることを目標とする。
-----引用ここまで(最終文を一部改変した)
以下にシリーズ1~7の内容を示す。
1.古典へのプレリュード
2.古典へのインターリュード
3.ガウス2次形式論(1)
Disquisitiones Arithmeticaeの153~222条の詳細な紹介と解説
・基本概念と基本問題
・判別式が負の場合
・判別式が正の非平方数の場合
・判別式が平方数の場合、その他
4.ガロア方程式論(1)
ガロア第1論文の詳細な展開
・ルフィニ、ヴァンツェル、アーベルの不可能証明
・ガロア分解式、分解体
・ガロア群
・ガロアの理論
・素数次既約方程式
5.ガウス初等整数論
Disquisitiones Arithmeticaeの1~4(合同式から平方剰余の相互法則まで)の多面的な検討
6.ガウス円分方程式論
Disquisitiones Arithmeticaeの338~366条の詳細な紹介と解説 付・巡回方程式
7.ガウス2次形式論(2)
・2次形式の合成
・3元2次形式論
1,2巻は3巻以降の予備知識を解説したものであり古典には立ち入らない。
図書館でシリーズの一部を見ることができたが、流れは原典に従いつつも、表記法が無いために煩雑になっているようなところは積極的に現代的な表記を与え、、また、より簡潔な現代流の証明が原典の証明に加えて記されていたりと非常に親切な作りになっていた。原典の副読本として最適だと思う。
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読後レビュー
NEWS
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2012/10/01
『数学の古典探訪シリーズ 3~7』(倉田令二朗)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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