3 票
著者 | 新冬二 |
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出版社 | 理論社 |
ジャンル | 児童書・絵本 |
登録日 | 2012/07/19 |
リクエストNo. | 55661 |
リクエスト内容
主人公の小学校五年生・勝次は毎日が面白くない。家にいても親は賭けごとに夢中で使い走りばかりさせられる。そこで妹を連れて波止場に出ると、そこでマルクという男が声をかけてきた。そいつは「夕空はれて」を口笛でふいていた…。
その男をきっかけにして、勝次は大人たちの企みごとに巻き込まれていく。
名前のない男がやたらと出てくるのと、犯罪の全貌がはっきりしないことと、解決に至らないラスト、などなどのためぼんやりとした印象だけれど不思議な味わいがある。
あとがきにあった「この結末から後の物語」があればもっと残った一冊かもしれない。
それでも忘れられない一冊なので、ぜひ復刊してもらいたい。
投票コメント
全3件
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30年以上前に学校の図書室で読み、読書感想文を書いた思い出深い作品です。ラストに主人公が学友とおよそ不可能な冒険の旅に旅立とうとするその後を色々と想像したことを覚えています。GOOD!2
図書室で借りただけだったので、書店にて取り寄せましたがすでに絶版になっており所有できなかったのが残念です。
是非復刊して欲しい作品です。 (2012/08/28) -
鈴木琢磨の挿絵と粗い絵と相まって不思議な荒涼感を抱かせる一冊。GOOD!2
舞台は現実世界と似ているけれど、どこか非現実的な感触もあって読後は夢を見ていたような気持ちにさせられます。
理論社のファンタジーシリーズの一冊だけれどもファンタジーという語感からはズレた、もの悲しい印象が残ります。
もう一度読みたいのだけれど近くの図書館にはことごとく所蔵されていなくて、古書店でも流通していないようです。
読んだという人に出会ったこともなく、この後味の悪い夢のような作品の魅力がこんなにも知られなくていいものかと思い、多くの親子の手に取ってもらって再評価をして欲しく、復刊希望した次第です。 (2012/07/19) -
昔読んだ気がするのですが、内容はあまりよく覚えていません。ただ、夜の港町での冒険の話だったことは記憶にあり、このシチュエーションがけっこう好きなのです。GOOD!1
理論社のこのシリーズはみんな好きで、「ドリーム77」は旧版を入手し、「星のカンタータ」や「消えた2ページ」は復刻版を入手できたのですが、この「口笛のあいつ」だけは手に入りません。ぜひもう一度読んでみたいです。 (2021/12/20)
読後レビュー
NEWS
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2012/07/19
『口笛のあいつ』(新冬二)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
ヒロリン