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著者 | 穂積生萩 |
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出版社 | 中央公論新社 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784122038295 |
登録日 | 2009/07/20 |
リクエストNo. | 47389 |
リクエスト内容
歌人・穂積忠を義父に、折口信夫(釈迢空)を“精神の父”として、残生をその学問の顕彰にと念じ続ける著者は、折口の女嫌いの定説を殆ど信じていなかったという。常に暗い心の内部をかいま見、特異な人物像を描いていたわれわれは、生萩氏との語らいの中に、人間迢空の限りない優しさと歌人学者の鮮烈な素顔を見出して驚嘆する。
投票コメント
全2件
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折口信夫入門&研究には必須の本です。男弟子の立場から書かれた評伝は多数ありますが、女弟子が書いたものは、この本以外には皆無ではないでしょうか?女性を身の回りに近づけなかったという折口信夫が、唯一そばに近づけた女性。彼女の眼から見た折口信夫のなんと魅力的なこと!読み終わった後には、ねちっこい愛の人・折口信夫に実際に出会ったような気もしてきます。折口と著者は40歳の年齢差があり、れっきとした童翁コンビなのですが、師弟だけの関係にとどまることはなかったようです。親(鉄漿親)子、祖父&孫、恋人、など変幻自在に関係がみたてられていきます。著者は折口(釈迢空)の短歌のモデルでもあるそうです。折口の人間的魅力を知るのに最適な本だと思います。 (2009/07/20)GOOD!1
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興味深い視点。 (2009/09/26)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2009/07/20
『私の折口信夫』(穂積生萩)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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miso313