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日本近代化の思想

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著者 鹿野政直
出版社 講談社(講談社学術文庫)
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784061587465
登録日 2008/11/30
リクエストNo. 44581

リクエスト内容

富国強兵の論理の下に日本の近代化は急速に推し進められた。
その過程で幕末から明治初期の変革期に、
さまざまあった可能性が大幅に切り落とされてしまった。
“いかなる可能性があったか”という問題意識から
著者は日本の近代史を意識=思想の面から問い直し、
近代化が個人主義の抑圧、地域性の喪失等を招来した道程を検証しながら、
福沢諭吉・中江兆民・宮崎滔夫のアジア観までを爼上にのせ、
もう一つの近代を探った人々の足跡を追う。 


【目次】

序説 富国強兵の論理

1. 近代化と伝統

(地殻変動のきざし―広瀬淡窓の周辺
世直しの想念―おかげまいりから赤報隊へ
文明開化―中山みきの怨念
義民の復権―一揆と民権運動
国粋家たちの近代化構想―自立的変革への模索
固有性への視点―南方熊楠の抵抗)

2. 集権化と自治

(統一への志向―三浦命助の脱藩
統治と自治―福島事件
東京の巨大化―帝都と辺境の創出
画一性への馴化―天皇制と教育
国民統合へのみち―二つの自治)

3. 大国化と公理

(二つのナショナリズム―文明イメージと列強イメージ
大国化へのルビコン・朝鮮―脱亜と興亜
義戦から非戦へ―戦勝と小国寡民の思想
アジア連帯の思想―宮崎滔天と中国革命
軍国化と女の論理―“君死にたまふこと勿れ”
鹿野史学との出会い)

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NEWS

  • 2008/11/30
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