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著者 | 切手趣味社編 |
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出版社 | 切手趣味社 |
ジャンル | 実用書 |
登録日 | 2008/11/08 |
リクエストNo. | 44366 |
リクエスト内容
戦時下の切手蒐集なんて云うのも、滅びずに、ちゃんと存在していたと云う事が良く分かる雑誌である。
国際郵便だって、東京から、中立国のソ連を経て、独ソ戦があるのにも関わらずベルリンへ、俘虜郵便(オーストラリア赤十字から日本赤十字へ、東京から英国へ)、抑留者郵便(東京から米国へ)などと云うのも有名であるが、戦時下の切手蒐集は、実に特異だ。
南方占領地で発行される新切手や、汪兆銘政権の中国切手、蒙疆、満州国の切手等、通信販売で様々入手が可能である。大東亜戦争二周年記念特印も大人気だ。
郵趣と云う日本語を使い、切手界から英語を追放しようと云う運動も興味深い。南方での消印蒐集も盛んだ。フィリピンのカヴァーには、無く子も黙る「大日本帝国憲兵隊検閲済」と云うスタンプが捺印されたものも多く残っている。そも中に何も入っていないカヴァーに検閲も何も無いのであるが、そこはそこ、郵趣家の逞しさか。戦前からの名門「切手趣味社」の趣味誌である「切手文化」は、戦時下であっても刊行されていた。かなりの高級軍人に切手収集家がいた為、保護されていたと云う説もあるが、一億玉砕が叫ばれていた中、呑気に切手を集めていたと云う事実に驚嘆させられる。戦時下の切手誌を、是非とも復刻して欲しいと思っている。
もし宜しければ、当方の他のリクエストも是非御高覧ください。(戦時資料多数登録中) ※ 古書店での入手難易度 ★★★★☆
投票コメント
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読後レビュー
NEWS
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2008/11/08
『切手文化』(切手趣味社編)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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伊部星鈴