12 票
著者 | 森田たま |
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出版社 | 実業之日本社 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784480439314 |
登録日 | 2007/06/06 |
リクエストNo. | 38775 |
リクエスト内容
『もめん随筆』などでしられる森田たまが手がけた少女小説。
「石狩少女」と書いて「をとめ」と読みます。
「女の子が小説なんか読んでいては不良になる」と言われていた時代の北海道を舞台にした、文学好きで自尊心の強い少女・悠紀子の物語です。
頭の良さや感受性の強さ、プライドの高さから周囲から「偏屈な子」と扱われ、それについ反抗的な態度を取ってしまう。
誤解されて憤り、異性の出現に浮つく級友には苛立ってしまう。
尊敬する作家がなくなればショックを受けて、日記にそのことを書けば「日本の文壇とあなたと一体なんの関係があるんです」と先生に指摘されて、羞恥にいたたまれなくなりながら、「それならいつかきっと、それを云ってもいい人間になってみせる」という野心。
発表されたのは昭和15年だそうですが、悠紀子の心境は今の少女達が抱えるものとかわりはありません。
今読もうと思えば三一書房の『少年小説体系第24巻 少女小説篇(一)』などの全集以外に無いそうです。
一冊の単行本にして、少女達の手元に届けるべき小説だと思います。
投票コメント
全12件
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少女の友 創刊100周年記念号の、村岡花子氏の昭和15年に於けるブックレビューで初めてこの著書の存在を知りました。是非読んでみたいです。平成生まれの娘にも読んだらいいと思いリクエストさせていただきました。 (2011/03/10)GOOD!1
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野溝七生子の『山杷』、尾崎翠の『第七官界彷徨』。吉屋信子の『屋根裏の二処女』などの小説が好きな方たちに、この小説もぜひ読んでもらいたい。GOOD!1
この小説は少女達の本棚に並んでいてこそ価値があるものだと思います。
「一度少女小説でもよんでみるか」と思って全集を手に取るような物好きしか読まないなんて、勿体無さ過ぎる話です。
「少女達」と書きましたが、勿論少女以外の方たちにも読んで欲しい…。傑作です。 (2007/06/06) -
私は森田たまが広く支持されていた時代を知らない人間だが、この本の紹介サイトであらすじを読んで以来、ずっと一読してみたいと思っていたため。 (2023/12/02)GOOD!0
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少女文学の名著です。もうほとんど出回っていません。 (2021/04/03)GOOD!0
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優秀な乙女小説だと聞きますが、中々入手出来ないので。出来れば装丁などもそのままでお願い致します。 (2008/06/03)GOOD!0
読後レビュー
タイトル | 価格 | サイト |
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石狩少女 | 880円 | アマゾン |
NEWS
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2023/12/02
『石狩少女』(森田たま)の注文を開始しました。 -
2011/03/10
『石狩少女』が10票に到達しました。 -
2007/06/06
『石狩少女』(森田たま)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
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