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著者 | ゴットフリート・ケラー |
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出版社 | 東洋文化社 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2007/04/01 |
リクエストNo. | 38257 |
リクエスト内容
猫を主人公にした小説は数多あるが、これはその中でも群を抜く面白さ。主人を亡くした雄猫のシュピーゲルが魔法使いのピナイスをとっちめ、逆に生活の保障を得るといったような物語だったと思う。他社の版も入手可能だが、挿絵が愛らしい東洋文化社版にこだわりたい。マクシミリアン・リーベンワインの挿絵がフモールたっぷりの物語の雰囲気に良く合っている。これだけでも必見の価値があると思う。特に35頁の魔法使いとシュピーゲルが向き合った挿絵は傑作。お見せできないのが残念。猫好きな人に贈呈として用いるのも可能。この版には他にも「馬子にも衣装」、「毒を飲んでも死ねない話」などが入っている。後者は特に本邦初訳でここでしか読めない。ケラー文学の温かみも充分、味わうことが出来る。
投票コメント
全1件
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マクシミリアン・リーベンワインの挿絵がこのメルヘンの雰囲気を良く表している。忘却の彼方に埋没させておくにはもったない一冊だ。東京以外の小出版社の本は、翻訳はもとより学術書まで、一度、絶版になると、まず陽の目を見ない。それでも、良書が沢山、埋もれている。かって東洋文化社に別の本を注文をだしたところ、「生憎、その本はまだ出ておりません・・・」とすまなそうな返事。あれから十年。再起をかけた出版社も結局、廃業。買って置けば良かった、と思う本は他にも沢山ある。復刊は無理とあきらめず、実績作りという意味もあり、提案しました。実際、リーベンワインの挿絵のついたこのメルヘンは、沢山の読者(特に猫好きの人)に手にとってもらいたい気にさせる。 (2007/04/01)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2007/04/01
『ドイツリアリズム文学Ⅰ こねこのシュピーゲル』(ゴットフリート・ケラー)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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牡猫ムル