3 票
著者 | マインホルト |
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出版社 | 創土社 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2007/03/18 |
リクエストNo. | 38112 |
リクエスト内容
『琥珀の魔女』は16世紀のドイツで猛威を揮った魔女狩りを中心に、そこでおきた殺人事件を絡ませた19世紀怪奇小説の傑作である。舞台となったポンンメルン地方(旧東ドイツ)の陰鬱な風景がまた小説世界に良くあっている。あらゆる事件が本筋のプロットに無駄なく組み込まれていく技法は抜群。こんな小説を読んだ後は、それこそソファーに寝そべりよく出来た怪談話を聞いたような気分にさせられる。19世紀の英国ではこれが実際の事件、つまり16世紀の古文書(原文の文体は16世紀風の擬古文だが)と勘違いされていたという。それくらい迫真性に富んでいる。
投票コメント
全3件
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兎も角、読んで面白い怪奇小説で、映画化されても少しも可笑しくない。にも拘わらず、正当な文学史では大衆小説扱いされたせいか、大学図書館でも余り見かけない。「大衆」文学であろうと、「純」(何が「純」なのだ?)文学であろうと、面白くなければ意味は無い。「面白い」とは圧倒的な筆力があるということ。マインホルトの小説はその資格を備えている。投票、宜しく!!! (2007/03/18)GOOD!2
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ラヴクラフトの「文学における超自然的恐怖」でも言及されている、ドイツ「19世紀」幻想文学の傑作。GOOD!1
どこか、創土社の絶版本をまとめて復刊してくれる出版社はないものでしょうか。 (2007/03/19) -
興味あります。 (2007/12/02)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2007/03/18
『琥珀の魔女』(マインホルト)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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牡猫ムル