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稚児




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得票数 22

著者 今東光
出版社 鳳書房
ジャンル 専門書
登録日 2005/07/03
リクエストNo. 29655

リクエスト内容

谷崎潤一郎序文 装丁:鳥海青児 現代の日本仏教界で完全に黙殺されている稚児崇拝(稚児灌頂・中世の稚児之草子に詳しい)について書かれた数少ない書。男色や児童愛といった世界が、宗教界の中で如何に儀礼化・様式化の上、繰り広げられていたかが分かる。特に古式に則った初夜の肛門性交(法性花の開眼)の正式な作法(結界を張り巡らした部屋の中にて、稚児に名前を授け、高僧のナニを法性花に挿れて、遂には、それが萎む迄の作法)について(一番肝心で重要な部分が検閲の為か削除されているのが残念)一部分ではあるが、当書により読む事が出来るのが、実に興味深い。ちなみにオリジナルの表紙絵は、稚児崇拝思想を顕した梵字の佛画であり、現在では描かれる事のない絵なので、極めて貴重ではないだろうか。それにしてもオリジナルは、まず見かけません。もし見かけたとしても非常に高価かと存じます。仏教の歴史を学ぶ者にとっては必読かと思います。殺生や淫欲が戒められている筈の仏教での「僧兵」(当時は荒法師・悪僧)や、「稚児崇拝」には、大いなる矛盾を感じつゝも、興味深い研究対象だと思っています。釈尊が、それらの歴史を見たらどう思った事でしょうか。もし宜しければ、当方の他のリクエストも是非御高覧ください。御徒町:上野文庫にて入手 ※ 古書店での入手難易度 ★★★★★

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投票コメント

全22件

  • かつて盛んだった、現代日本においてほぼ失われてしまったに等しい少年愛の概念やその経緯等について知ることのできる数少ない記録であり、明治以降の半ば強制的とも言える開国の風潮の中で禁じられたその精神を現世へ呼び戻し、後世へと伝える道標となろう。 (2012/07/27)
    GOOD!1
  • 初版は部分的に削除を余儀なくされた内容でしたが、再版時のものは「定本」として一応完全版になっています。読むだけならば選集に収録されていますので簡単に入手できますが、できれば単行本として復刊を望みたいところ。 (2007/06/08)
    GOOD!1
  • 比叡山延暦寺に参拝した際、僧侶たちの所作に独特のエロスを感じた。「不謹慎極まりなく、自分は一体何を考えているのだ」と思ったが、同行の母も同じ感想を抱いていた。直感とも呼べるその「色気」の理由を知りたくいろいろ調べていた折、天台宗における秘儀について触れたこの書を知った。自分のなかで、何かの答えになると信じている。是非、この優れた書をこの世に甦らせて頂きたいと切望してやまない。 (2006/09/28)
    GOOD!1
  • 宗教観が変わりました。珍書を廉価で販売していた上野文庫にあって、1万円近い値段で売っていたので、本当に貴重書の様です。神保町のキントト文庫が、上野文庫と系統が同じ本を扱っているので、もし出ていたら、もう一冊欲しいです。(蔵書有) (2005/07/03)
    GOOD!1
  • このような書籍があることを初めて知りました。興味深い内容ですので読んでみたいです。 (2023/05/29)
    GOOD!0

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NEWS

  • 2005/07/03
    『稚児』(今東光)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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