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著者 | 小泉文夫著 柘植元一監修 |
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出版社 | 日本放送出版協会 |
ジャンル | エンタメ |
ISBNコード | 9784140084458 |
登録日 | 2005/04/27 |
リクエストNo. | 28861 |
リクエスト内容
世界的な民族音楽学者、小泉文夫の遺稿集。
世界各地の民族音楽について、平易な言葉で、その旋法、拍子などや、その音楽の社会的な成立事情などについても触れられた語り下ろし。現在出ている選集には未収録の内容です。1985年刊行。
オーナー評価★★★★★★★★★★
【目次】
序章 二十世紀の音楽の特徴
(1)世界的傾向としての東洋志向(2)日本における新しい傾向(3)音楽の二律背反
第1章 日本人の音楽的底辺
(1)日本人の音楽的底辺(2)日本の子守唄残酷物語(3)海外に渡った日本(4)大衆歌謡のなかの伝統的要素
第2章 東アジア・極北の隣人たち
(1)朝鮮の三分割リズム(2)中国の音楽(3)エスキモーの音楽
第3章 東南アジアの社会と音楽
(1)インドネシア・ジャワ島のガムラン音楽(2)バリ島の芸能(3)東南アジアの平均率(4)イゴロット族と高砂族(5)スリランカの音楽(6)アイヌと沖縄の音楽
第4章 インド音楽の理論と実践
(1)南インドの古典音楽(2)インド音楽の理論と実践(3)理論と体系を持つ即興演奏
第5章 西アジアの古さ、新しさ
(1)ペルシャ音楽の栄光(2)洗練されたトルコ音楽(3)アラビア音楽のバイタリティ(4)東方教会の音楽
第6章 ヨーロッパに残る民族音楽の息吹
(1)東ヨーロッパの素顔(2)西ヨーロッパの民族音楽(3)北欧とラップランド(4)北欧の活力
第7章 未知の世界アフリカ
(1)最も古いアフリカの住民(2)東アフリカ(3)西アフリカ(4)古いキリスト教国エチオピア(5)イスラム圏のアフリカ
第8章 新しい大陸、広い大洋
(1)アメリカ=インディアンの世界(2)黒人音楽の生命力(3)アメリカの理念(4)オセアニアの過去と未来
監修あとがき(柘植元一)
投票コメント
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この本が発行されたのは1985年、日本の音楽教育で和楽器必須となったのが2002年。小泉氏は日本における教育の伝統音楽の軽視を批判しつつ「人間にとって音楽とは何か」を追求するためにフィールドワークとして世界の民族音楽を探求し、音楽学者的な視点をせず、人間を中心に客観的に分析研究していた現場主義の学者です。 この本はこうした氏の哲学、調査内容が遺稿としてまとめられたものです。読み手の音楽知識、経験がある程学びがある貴重な本です。 (2022/08/20)GOOD!1
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読んでみたい。 (2016/05/03)GOOD!0
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小泉文夫氏の文献は理屈抜きでとにかく全て復刊して頂きたいと思います。他の文献との重複が少ないと言われている本書は尚更です。 (2006/06/10)GOOD!0
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アイルランドの音楽(ケルト)に興味があり、先日図書館で見ましたが大変内容が良かったので。 (2005/07/21)GOOD!0
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小泉教授の早世は惜しみても余りあるものですが、せめてその著作は全部入手できるようにして頂きたい。 (2005/04/27)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2005/04/27
『民族音楽の世界』(小泉文夫著 柘植元一監修)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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yoshi