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著者 | 丸山健二 |
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出版社 | 講談社 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784061311824 |
登録日 | 2004/05/05 |
リクエストNo. | 23956 |
リクエスト内容
本書は丸山健二氏初期の作品であり、処女作「夏の流れ」は芥川賞も受賞しました。単行本は文春、文庫は講談社であります。死刑を執行官たちの日常と緊張感を書いた名作です。
この頃、芥川賞受賞最年少記録を綿矢氏・金原氏が記録を破ったと騒がれております。ところで若くして受賞した作家と言えば石原慎太郎氏、大江健三郎氏、村上龍氏、平野啓一郎氏、そして丸山健二氏が挙げられます。これを機に若年層にも現代文学の広がりを起こせていけたら良いと思います。
投票コメント
全6件
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大作 『千日の瑠璃』 以降の丸山作品には毀誉褒貶があるけれども、それ以前の、刃先の鋭い文体を駆使した膨大な作品群からは賞賛の声しか聞いたことがない。丸山作品のかくも長きにわたる日本文学への貢献にも拘らず、ほぼ全てが絶版、手に入るのは近作のみ、という状態は納得しがたい。丸山健二は現存で最高の作家だと思う。中上健次が生きていたら今も互いに切磋琢磨していたのだろうな。GOOD!1
『ときめきに死す』、『月に泣く』 の頃に極点までのぼりつめた丸山独特の文体も、元をたどれば最初期の 『夏の流れ』 『正午なり』 を源流としている。この時期の文体は、まるで人の手が触れていない雪解け水のような、身の引き締まる冷たさと厳しさと純粋さを備えている。そこには孤独の温もりも常にある。
そういった文章で語られた衝撃的な物語は、読後しばらく身体を金縛りにする。文壇を敵に回していることで珠玉の丸山作品が石のように捨てられているとすれば悲しい。端緒はこの1冊からです。 (2004/12/20) -
丸山健二は世界に誇れる数少ない日本作家の一人だと思います。彼の作品が絶版となっているのは文化的損失です。 (2007/06/02)GOOD!0
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すき (2005/11/25)GOOD!0
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勤務時間中に会社の原稿用紙と鉛筆を使って生み出された芥川賞受賞作はさておき、併録された青春小説の傑作「正午なり」を若い読者が目にする機会がないというのはなんか悲しいよね。 (2005/03/09)GOOD!0
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大好きな作者さんなので、是非読みたいです! (2005/01/07)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2004/05/05
『夏の流れ/正午(まひる)なり』(丸山健二)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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