復刊投票コメント一覧
夏の流れ/正午(まひる)なり
全6件
勤務時間中に会社の原稿用紙と鉛筆を使って生み出された芥川賞受賞作はさておき、併録された青春小説の傑作「正午なり」を若い読者が目にする機会がないというのはなんか悲しいよね。
2005/03/09
勤務時間中に会社の原稿用紙と鉛筆を使って生み出された芥川賞受賞作はさておき、併録された青春小説の傑作「正午なり」を若い読者が目にする機会がないというのはなんか悲しいよね。
2005/03/09
大作 『千日の瑠璃』 以降の丸山作品には毀誉褒貶があるけれども、それ以前の、刃先の鋭い文体を駆使した膨大な作品群からは賞賛の声しか聞いたことがない。丸山作品のかくも長きにわたる日本文学への貢献にも拘らず、ほぼ全てが絶版、手に入るのは近作のみ、という状態は納得しがたい。丸山健二は現存で最高の作家だと思う。中上健次が生きていたら今も互いに切磋琢磨していたのだろうな。
『ときめきに死す』、『月に泣く』 の頃に極点までのぼりつめた丸山独特の文体も、元をたどれば最初期の 『夏の流れ』 『正午なり』 を源流としている。この時期の文体は、まるで人の手が触れていない雪解け水のような、身の引き締まる冷たさと厳しさと純粋さを備えている。そこには孤独の温もりも常にある。
そういった文章で語られた衝撃的な物語は、読後しばらく身体を金縛りにする。文壇を敵に回していることで珠玉の丸山作品が石のように捨てられているとすれば悲しい。端緒はこの1冊からです。
2004/12/20
大作 『千日の瑠璃』 以降の丸山作品には毀誉褒貶があるけれども、それ以前の、刃先の鋭い文体を駆使した膨大な作品群からは賞賛の声しか聞いたことがない。丸山作品のかくも長きにわたる日本文学への貢献にも拘らず、ほぼ全てが絶版、手に入るのは近作のみ、という状態は納得しがたい。丸山健二は現存で最高の作家だと思う。中上健次が生きていたら今も互いに切磋琢磨していたのだろうな。
『ときめきに死す』、『月に泣く』 の頃に極点までのぼりつめた丸山独特の文体も、元をたどれば最初期の 『夏の流れ』 『正午なり』 を源流としている。この時期の文体は、まるで人の手が触れていない雪解け水のような、身の引き締まる冷たさと厳しさと純粋さを備えている。そこには孤独の温もりも常にある。
そういった文章で語られた衝撃的な物語は、読後しばらく身体を金縛りにする。文壇を敵に回していることで珠玉の丸山作品が石のように捨てられているとすれば悲しい。端緒はこの1冊からです。
2004/12/20