5 票
著者 | 福田和也 |
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出版社 | 新潮社 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784103909019 |
登録日 | 2004/05/01 |
リクエストNo. | 23899 |
リクエスト内容
著者最初の日本文藝批評であり第六回三島由紀夫賞受賞作。小説論・古典論・批評論からなる、以後の福田和也氏の問題意識が散種されている最重要作品。
投票コメント
全5件
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著者の論壇を舞台にした活躍は、その筆量もありめまぐるしいものがありますが、ご本人にとっても、また読者にとっても、福田和也の本業は文芸批評です。月に一冊出るかというペースで著者は多作していますが、いざ、その彼の本質をうかがわせる文芸批評を読もうとすると、その量は実はけして多くはない。GOOD!1
初期に書かれた彼の文芸批評の仕事のなかには、その多大な功績にもかかわらず、現在手に入りにくくなっているものが少なくなく、インターネット上のオークションや古書屋では一冊1万円ほどの値段がつけられていたりすることもあり、このような形の希少本というものを出さないのが、本来の出版事業のあるべき形だと一読者として愚考します。
なにがしかの崇拝者を出すということは、彼が今日もあらゆる雑誌に文を書けば書くほどに、需要も静かに確実に増えて行くたぐいの本であるという証左です。けして、広く万人に読まれる本とは言いがたいかもしれないけれども、このような本こそ大事にしてほしい。復刊を心から希望しています。 (2007/04/11) -
福田和也の主著。ぜひ読みたい。入手できないのは残念。 (2006/01/16)GOOD!0
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すき (2005/11/27)GOOD!0
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若き日の福田和也の相貌が伝わる文芸批評集。かなり真面目な内容で読み応え抜群。私は古本屋で買ったため、新刊で絶版になっているとは思わなかった。ぜひ復刊して欲しい。名著です。 (2004/09/13)GOOD!0
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現代日本文藝の最重要批評家の文壇デビュー作であり、かつ最高傑作でもある。 (2004/05/01)GOOD!0
読後レビュー
全1件
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ポストモダン日本の活路
空虚の中を、終着点がない道を、杣径を、ひたすら歩き続けること。そのプロセスのなかにこそ「日本」があるということ。それこそが帰郷であること。社会学的ファシズムに絡められないためには、ナショナルなロマン主義に堕さないためには、この「日本」を今一度見つめなおすこと。モダニズムの極限に現れる空虚の日本を考えるに非常に有用な一冊です。 (2016/02/20)
タイトル | 価格 | サイト |
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日本の家郷 | 1,540円 | アマゾン |
NEWS
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2009/01/16
“批評は一個の独立した作品である”日本を代表する文芸評論集、待望の復刊!福田和也『日本の家郷』 (5票) -
2004/05/01
『日本の家郷』(福田和也)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
heifatz