5 票
著者 | 日影丈吉 |
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出版社 | 講談社 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784061360662 |
登録日 | 2000/11/08 |
リクエストNo. | 2209 |
リクエスト内容
ミステリ作家、日影丈吉の隠れた名作のひとつ。雰囲気がよいです。あらすじ
仰木信夫は妻を産褥死で失っていた。そして、今度は生後六カ月の息子の死の知らせを受けた。息子を預けていた妻の里に向かう。妻の里は榛名山の麓の利石郷という寒村。妻と息子を失い、薄かった縁を噛み締めながら向かった利石郷では、妻の実家の一族の人々が待ち受けていた。仰木の妹、叶絵もそこにいた。
叶絵は母親や仰木夫婦と衝突し、家を出ざるを得ない時期があり、その時、妻の親類の郵便局長、古間の後添い、朱野のはからいで渋川に職を得ていた。仰木は朱野にほのかな慕情を抱いていた。
寂しい冬景色の中の息子の野辺送り。そして骨が揚がった時、火葬場の係員が思いがけないことを告げた。「この骨はどうも、二人分らしいでしてね」。死んだ息子を愚弄するような事件に仰木は戸惑う。
しばらくして郵便局長の古間が毒殺される事件が起きる。古間は叶絵に言い寄って彼女の婚約者、椎戸の恨みを買っていた。椎戸は逮捕され、叶絵は婚約者の無実を信じて行動を起こす。仰木も今度の殺人と息子の事件の関係に気づいて、関係者の事情を探る。
すると、朱野が秘密裡に双子を出産していた事実が判明する。息子の代わりに骨にされた赤ん坊は朱野の子供たちだったのか?
投票コメント
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読後レビュー
NEWS
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2005/09/30
『日影丈吉選集 1』販売開始しました! -
2000/11/08
『孤独の罠』(日影丈吉)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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F・ホリカワ