29 票
著者 | 新田次郎 |
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出版社 | 文藝春秋 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784167112158 |
登録日 | 2003/07/13 |
リクエストNo. | 17946 |
リクエスト内容
当時日本一の煙突(高さ156メートル)といわれた日立市の大煙突の建設までの流れと、富国強兵という時代の中、銅の精錬による煙害に苦しむ村を救う若者の生涯を描いた実話に基づく小説です。
投票コメント
全29件
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すばらしい史実に基づいたお話です。GOOD!1
鉱山と言うと、どうも足尾銅山が注目されますが、
日立鉱山はもっと注目されていいはずです。
日本で最初に鉱山と地域住民の両立を成したと言えるでしょう。この一連の話には、企業の成すべき役割がまさに滲み出ているのです。こういったものが、産業遺産といわれてしかるべきです。
今では大煙突は折れてしまい、この話も絶版ということで、風化してしまわないかと大変危惧しております
是非、復刊をお願いいたします (2014/03/09) -
ぜひ復刊を望みます。GOOD!1
入院で希望をなくしていた時に家族が置いていったのが新田次郎さんの著作で、後にこの本に出会いました。
谷を巡る有毒ガスの話やそこにある社会性。主人公の男性の連れ合い(妻)のいざというときの強さなど、ジャンルは違いますが宮崎駿氏の「風の谷のナウシカ」につながるところが随所にあり、彼がネタ本にした一つではないかと密かに思っていました。
絶版は初めて知りました。たくさんの人に呼んで欲しいと思います。特に日立の方々(私は水戸の出身です)は、宮崎駿という世界的な監督のエポックメーキングであるナウシカの底流にあるのは日立の煙突の物語だと思ってもいいのではないかと思う程なのです。本人に確認は出来ませんが読めばそう思える人がかなりいるのではないでしょうか。 (2008/10/13) -
大学時代に文庫本を買って読み、感動しました。結婚後にふと思い立って、家族4人で煙突を見るために日立へ行ったのが17,8年前。仕事の関係で単身赴任で東京に来ていますが、この本が見つからず、インターネット検索で絶版を知りました。もう一度手元に置きたい本、もう一度見に行きたい場所です。 (2008/05/07)GOOD!1
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初めてこの作品を読んだのは、「大煙突」の見える日立市内の高校に通っている頃でした。非常に感動し、思いつくと本棚に手を伸ばし、手垢で黒くなるまで何度となく読み返したものです。昨年、日立市の吉田正音楽記念館を訪れた際に売店で見かけ、久しぶりに思い出し、自宅を探したが、転居の際に紛失したらしく、書店を探し回りましたが見つからず、今日、記念館の売店で求めてきました。今は低くなってしまった「大煙突」。今日も薄い煙を吐いています。老い傷ついてもまだまだ現役。煙突も本も後世に残したいものです。GOOD!1
今、手許にピカピカの本があります。今日は堪能しようと思います。 (2006/03/05) -
鉱山を扱った小説を探していてこの本に出会いました。このような題材の本はたくさん存在すると思いますが、村の人たちがその鉱山による被害(この場合は煙害問題)と真剣に戦ったという実際にあった話を元に、読み応えたっぷりで感動しました。GOOD!1
地元の方ではこの高い煙突は有名かもしれませんが、わたしは恥ずかしながら知りませんでした。もっとこのような話は後世に伝えられるべきだと思います。絶版なら、もっと多くの人の目に触れるように、復刊を願いたいです。 (2006/02/13)
読後レビュー
NEWS
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2003/07/13
『ある町の高い煙突』(新田次郎)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
たまぞん河