10 票
著者 | 児島襄 |
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出版社 | 文芸春秋 |
ジャンル | 専門書 |
登録日 | 2003/06/03 |
リクエストNo. | 17173 |
リクエスト内容
近代日本の立役者 西郷隆盛・従道の従兄弟にして
戊辰戦争・西南戦争・日清・日露戦争と幕末から明治に
かけての激動時代の4大戦に従軍し、その一方で日本砲兵制の
近代化の為に数度、西欧に学んだ顔を持つ大山巌。
愛妻家としても有名で、愛する先妻沢子に先立たれた後
悲しみに暮れている中、津田梅子と共にアメリカ留学した
捨松を後妻に娶り、鹿鳴館時代に各国人との応接にも
他の元勲にはないスマートさを誇った。
日本が近代化の道を進む為に必勝を命題にされた
日清・日露戦争には軍司令官・満州軍総司令官として従軍
部下に仕事を任せながらも万が一「負け戦」になった時には
自分が全責任を取る覚悟でそれぞれの戦に望んだ
その現代にはなかなか見られないリーダーシップも必読。
日本の国家「君が代」を定めたのがこの大山巌であることは
以外にも知られていない。
明治の偉人、坂本竜馬・西郷隆盛・大久保利通・山縣有朋らの
陰に隠れがちなこの大山巌の反省を綴った本作を読めば
日本の新たな道標や我々が見落としていたリーダーシップ像が
改めて浮き彫りになるだろう。
投票コメント
全10件
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日清・日露戦争は、日本が近代国家に仲間入りをする為のGOOD!1
戦争であると共に、太平洋戦争という誤った道を進む分岐点と
なった歴史的なイベントであると思う。その両戦争、特に
日露戦争を指揮し勝利に導いたと言ってもよい人物
乃木希典・児玉源太郎に関する著書は過去そして現在から
残っており、また近年の発刊も多い。
しかしながらその二人の上に立ち、幕末から明治の転換期に
最前線で従軍し、日本の行く末を決めた戦争で軍司令官
総司令官を務めた大山巌に単独のスポットを当てた著書は
残っていないだけでなく新たに発刊されていない。
また近年はリーダーシップ=トップダウンという方程式が
確立されたが大山巌のリーダーシップはボトムアップであり
部下に全仕事を任せてその能力を発揮させ、最悪のケースには全責任を負うというリーダーのあるべき姿だと思う。
その姿を著した著書をぜひとも復刊していただきたい。 (2003/06/03) -
今年(2009年)、NHKの「坂の上の雲」のドラマ化が話題となっていますが、そのテーマである日露戦争を振り返るうえでも、大山巌の評伝を是非読んでみたいと思います。 (2009/03/01)GOOD!0
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興味があります。 (2006/09/02)GOOD!0
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日本を代表する偉人です。特に児島氏の綿密な資料調査に基づいたものは一読に値すると思います。 (2004/07/16)GOOD!0
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現在の日本の成り立ちを知る上でのいい資料。 (2004/07/09)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2003/06/03
『大山巌 全四巻』(児島襄)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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deutscherdoggen