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人獣裁判




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得票数 9

著者 ヴェルコール
出版社 白水社
ジャンル 文芸書
登録日 2002/10/29
リクエストNo. 13042

リクエスト内容

ニューギニア奥地で、猿と人間の“中間動物”が発見され、トロピと名づけられる。トロピが人間であるか否かについて意見がわかれるが、このトロピを無償労働力として織物工場で使い始めたところで大きな社会問題となる。
こんな折、新聞記者ダグラスが、メスのトロピに自分の種を人工授精させ、人間=トロピの雑種の子を産ませる。
その子を実子として戸籍登録したあと、ダグラスはその子を故意に殺してしまう。自首して出た彼は、はたして自分が殺人罪にとわれるべきか否かを裁判にかける…   (自由国民社刊 『世界のSF文学総解説』 を参考に要約)

『海の沈黙』 『星への歩み』 で有名なフランスのレジスタンス文学の作家ヴェルコールが1952年に発表した“人間の定義とは”をテーマとした作品。日本では白水社が1953年に翻訳を刊行し、以来、重版ないし復刻は出ていない。
“SFの古典” “思想小説 ” “裁判小説” あるいは人種差別問題を露骨に下敷きにした “プロパガンダ小説” など、いろいろ言われるが、この本を実際に手に取ったことがある人は現在非常に少ないと思われる。
自然人類学的な知見が非常に進歩した現在、また人種的・民族的通念が本書刊行時に較べて大きく推移した現在の目で、どういった受け入れられ方をするかが未知数ではありますが、たとえその価値がないとされたとしても、その種の他の作品との比較文学的な研究のうえで復刻の価値ありとしたい一冊です。

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投票コメント

全9件

  • 前から気になっていたお話なのですが、いざ手に入れたいと思っ
    ても絶版になっていたのですごく悔しいんです。
    人類の永遠のテーマを題材にしているので、(「人の定義」とい
    う事)復刊すれば多くの方々に受け入れられると思うのですが
    …。是非復刊お願いします。 (2003/03/30)
    GOOD!1
  • 人間に関する考察は面白い。古書が高嶺の花なので是非復刊にいたることを願います。 (2020/02/17)
    GOOD!0
  • 貴志祐介さんの『新世界より』が大好きなのですが、それに近い世界観が楽しめると聞いたので、ぜひ読んでみたいです。 (2014/06/04)
    GOOD!0
  • いつも古本を探していますが、価格が高騰していたり、気づいたら売り切れとなっていたり、なかなか出会えません。いつか読みたいです。 (2013/03/14)
    GOOD!0
  • ネットの古書店でもなかなか見当たりません。 (2010/05/21)
    GOOD!0

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読後レビュー

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NEWS

  • 2014/06/04
    『人獣裁判』が10票に到達しました。

  • 2002/10/29
    『人獣裁判』(ヴェルコール)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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