77 票
著者 | ヴァン・ヴォークト |
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出版社 | 早川書房 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784150102340 |
登録日 | 2002/06/27 |
リクエストNo. | 10878 |
リクエスト内容
竹宮恵子のマンガで映画化された「地球へ・・」の元ネタともいわれる作品。
進化した超能力をもった新人類が人類からの迫害を避け、新世界を探す・・といったような内容
発刊当時、『ファンはスランだ』という言葉が当時のSFファンの気持ちを語っていたと云われています。
1940年代アメリカSFの金字塔。もちろん、巨匠ヴァン・ウォークトの最高傑作の1つ。
スランだ! 殺せ! 一瞬にして街路は阿鼻叫喚の坩堝と化した。敵意に満ちた人々の執拗な追跡のなかを、まだあどけない顔立ちの少年は逃げる。黒髪にまじる一房の金色の巻き毛を風になびかせながら。追いかけてくるのは死、待ちうけるのは恐怖! だがその幼い少年こそ、秘密の鍵――並はずれた知能と能力を持つがゆえに虐げられ、迫害される新人類スランの未来を開く鍵を握るただ一人の人間だった! 壮大なスケールと錯綜するプロット、迫力ある筆致によって濃密なSFムードを醸しだす達人――ヴァン・ヴォクトが見事に描きだしたミュータント・テーマの不滅の名作!
投票コメント
全77件
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小学生の頃、竹宮惠子原作の「地球へ…」の劇場版に出会い、主人公と同じ「ジョミー」と言う名前、同じ超能力者モノ、という設定に心惹かれてこの本を読み始めた。GOOD!2
だが、そんな軽い気持ちを凌駕する程の圧倒的な面白さにぐいぐいと引き込まれて、読んでから27年経った今でも未だに心の中で印象色濃く残る、記憶に刷り込まれたSF小説のひとつになっている。
超能力者「スラン」の特徴でもある、前髪に色の違った一房の巻き毛を持つ幼い少年ジョミー。
その彼が街中で「スラン狩り」を潜り抜けるハラハラドキドキシーンや、同じスランの少女であるキャスリーンとのエピソードは、当時のわくわく、そして切ない感を全く忘れさせない。
奇しくも竹宮作品の「地球へ…」が新たにTVアニメとして復活した今、ヴォクトのこの作品を復刊させる事は、ヴォクトファンの願いのみならず、今を生きる若い世代達にも是非触れておいて欲しい、不朽の名作SFでもある。
「スラン」の心からの復刊を願っている。 (2007/08/08) -
優秀であるが故に迫害されるということは今でもあることであり、優秀な男女がいかにして出会うことができるかということを取り上げたまれに見る作品である本書が、絶版とは!亡くなったヴォークトが知ったら悲しむでしょう。メイン・ハルも悲しむでしょう。 (2008/02/26)GOOD!1
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SF小説に慣れていない人でも、わかりやすく、読みやすい作品です。もちろん、どきどきさせてくれるたいへん面白い内容です。読書が苦手でSF映画が好きな子供にも自信をもっておすすめできます。私は自分の子供たちに読ませたいのです。 (2006/02/11)GOOD!1
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このようなエキサイティングな話を埋もれさせておくなど、GOOD!1
勿体無いもはなはだしい。
影響を受け、漫画化されたものはあったけれど、
是非、青少年のために映画化してほしいものだ。
アメリカではあまりにも有名な作家だというのに、
くだらない本の多い昨今、絶版になるなんて
私の中では赦しがい。 (2005/12/28) -
文庫が、注文すればバックナンバーが手に入る雑誌と同レベルの存在に堕してしまった現状は嘆かわしい限りです(違いは、人気が有れば文庫は増刷される事。しかし全体から見ればごく一部の作品のみ)。SFにしろミステリ・その他にしろ、娯楽小説であっても古典は大事にして欲しいです。ヴォクトの『スラン』は古典として外せないですよ。 (2005/10/29)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2002/06/27
『スラン』(ヴァン・ヴォークト)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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greenjade