昭和59年12月20日初版発行 222頁 柿沼瑛子訳 定価420円
ネタばれになるので裏表紙の解説文を引用「「月の光があの娘の心に魔法をかけたから、彼女は恋をしてしまったにちがいない…」少年は意を決して、月を盗みに池へと向かう。メルヘンともいえるファンタジーから、身の毛もよだつようなサスペンスまで、オハイオ河に代々住む人々が織りなす土の臭いあふれる短編から、ラジオやテレビの奇怪な力を語る現代的なものまで、D.グラップは、第一級のストーリー・テラーとして知られている。そのスーパーナチュラルなセンスに満ちた、本邦初の短編集!」
表題作『月を盗んだ少年』(The Man Who Stole The Moon.)は、少年の恋心が奇蹟を起こし、そして誰にも知られずに盗んだ月を元に戻すお話。月の光は確かに魔法をかけた。小さな小さな奇蹟のお話しです。(2005/11/17)
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優良児的青春を殺虫する毒薬に関する狂気の考察
【著者】岸田淳平
四六判。234頁+1頁(ノンブルなし)
1972年1月15日初版発行 立風書房刊
定価480円
コメント:表紙奥付を除き、読点のない全ページ手書き文字による文章が続く。
1970年代初頭の、学生全共闘運動の敗北感のあった混沌の世相にたまさか出現したエネルギーに満ちた書。その毒気にあてられた者も多かったという。(2024/04/13)
聖婚 古代シュメールの信仰・神話・儀礼
【著者】S・N・クレーマー
斎藤秀三郎伝 -その生涯と業績-
【著者】大村喜吉
吾妻書房1960年10月31日刊。四六版。上製貼函入り。紺のクロス装。ビニール・カヴァー。543頁+4。
最近この書の絶版状態を補う書が出ました。
『英語天才 斎藤秀三郎―英語教育再生のために、今あらためて業績を辿る』日外アソシエーツ (2011/03)。340頁。4998円。
内容(「BOOK」データベースより)
明治大正期を代表する英語教育者・英語学者であり、辞書編纂者・文法書執筆者としても知られる斎藤秀三郎(1866~1929)の業績に焦点をあてた評伝。正しい英語学習・英語教育の変革のために、現代にも通じる方途を示す。斎藤の遺した仕事に直接触れられるよう、主要著作・講義録13点の目次と本文サンプルも併載。(2013/08/10)
野溝七生子作品集
【著者】野溝七生子
『野溝七生子作品集』昭和58年12月10日初版第一刷発行
A5版ハードカヴァー貼函総頁409(解説:矢川澄子)定価6800円:ISBM0093-68005-8909
収録作品:山梔、女獣心理、南天屋敷(第一短編小説集)、月影(第二短編小説集)、ヌマ叔母さん(第三短編小説集)
<参考資料>野溝七生子論集(2011/01/21)
タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日
【著者】ドン・ジョーンズ
バナッハ・タルスキーのパラドックス 岩波科学ライブラリー 49
【著者】砂田利一
岩波科学ライブラリー49
1997年4月22日第1刷発行
109+12ページ
本体価格1000円
※面白い本なのに密林でも日本の古本屋でも入手不可。
気長にちくま学芸文庫で復刊してくれるのを待つしかないのかな。(2009/10/21)
イメージの冒険4・少女
【著者】筆者多数
第1章《少女のいる風景》夢のなかの少女を描いた合田佐和子の最新作品集、谷内六郎の<幻想の少女>、桑原甲子雄が撮しとった少女、沢渡朔の<ひとりの少女>たち、キャロル+野中ユリの不思議な少女像…
第2章《少女幻想の世界》天野哲夫、小佐井伸二、津島佑子、矢川澄子、多田智満子、唐十郎、寺山修司、市川雅、高橋康也、巌谷國士ほか
第3章《少女のエロス》写真家、荒木経惟と画家、林静一が少女を語り、エロスを語る異色対談と、その作品…
第4章《少女像の原型》松田修が古代の少女像を、藤井貞和が<若紫>を論じる…
第5章《少女録》少女who's Whoと、映画に登場する少女たち
分かる人には分かる豪華ラインナップ!!(2006/10/15)
カフカ全集 全12巻
【著者】カフカ
哀しい人々全3巻
【著者】あすなひろし
独学一般相対論 - 専門書への入門書
【著者】上田博
2004年8月25日初版第1刷発行 154頁 A5版 定価1500円
著者は1956年生まれの滋賀県の高校の数学の先生。
岩波の内山龍雄『相対性理論』序文「本書を読んでも、これが理解できないようなら、もはや相対性理論を学ぶことはあきらめるべきであろう」(岩波全書版5P)に発奮した中年のオジンとしては「希望の星」がまた一つ消えるのは悲しいです。(2006/05/05)
世界シンボル辞典
【著者】ジーン・C. クーパー (著), 岩崎 宗治 (翻訳), 鈴木 繁夫 (翻訳)
1992年10月20日初版発行 351頁 定価4800円(ちょっと高め(^_^;))
ついでに、同じ三省堂の辞典『英語イメージ辞典』(現在品切れ)もたいそう面白いので、誰かリクエストしない?(2006/04/29)
火の起源の神話
【著者】ジェイムズ・フレイザー
タスマニア・オーストラリア・トレス海峡諸島とニューギニア・メラネシア・ポリネシアとミクロネシア・インドネシア・アジア・マダガスカル・アフリカ・南アフリカ・中央オメリカとメキシコ・北アメリカ・ヨーロッパ・古代ギリシャ・古代インドの「火の起源」にまつわる神話・説話がこれでもかというくらいに記されています。
リバイバル版は、平成元年11月15日再販発行 345頁 売価570円(2006/04/28)
南方熊楠を知る事典(講談社現代新書)
【著者】松居竜五・月川和雄・中瀬喜陽・桐本東太(編)
不等式
【著者】大関信雄・青柳雅計
アインシュタイン
【著者】矢野健太郎
時空の物理学―相対性理論への招待
【著者】E. テイラー J. ホイーラー
シュルレアリスムと芸術
【著者】巌谷國士
ちくま学芸文庫『シュルレアリスムとは何か』を読んで、さて次の候補としてこの書があれば理想的です。
帯から「人生と世界の変革を求めるシュルレアリスムの精神は、現代の芸術にどのような〈未来〉を開示させているのか-アンドレ・ブルトンと瀧口修造をはじめ、多くの芸術家たちの営みの解説を通じて、真に自発的な理論を構築する待望の本集成は、日本におけるシュルレアリスム探求の大いなる一歩である。」(2005/11/22)
月を盗んだ少年
【著者】デイヴィス・グラップ
ネタばれになるので裏表紙の解説文を引用「「月の光があの娘の心に魔法をかけたから、彼女は恋をしてしまったにちがいない…」少年は意を決して、月を盗みに池へと向かう。メルヘンともいえるファンタジーから、身の毛もよだつようなサスペンスまで、オハイオ河に代々住む人々が織りなす土の臭いあふれる短編から、ラジオやテレビの奇怪な力を語る現代的なものまで、D.グラップは、第一級のストーリー・テラーとして知られている。そのスーパーナチュラルなセンスに満ちた、本邦初の短編集!」
表題作『月を盗んだ少年』(The Man Who Stole The Moon.)は、少年の恋心が奇蹟を起こし、そして誰にも知られずに盗んだ月を元に戻すお話。月の光は確かに魔法をかけた。小さな小さな奇蹟のお話しです。(2005/11/17)
悪魔の画廊
【著者】吉田八岑
前半103頁にわたり悪魔/魔女/悪魔の幻想/魔女裁判/地獄の分類で「神に叛くもの」の図版が245枚、妖しい負の魅力を湛えている。
後半、著者の「キリスト教神学の於ける悪魔学の世界」と題する文では、中世~近世の悪魔学の文献を援用しその世界を垣間見せてくれる。復刊の暁には各図版への注釈ではなく、図版そのものの魅力を語るようにすれば新しい読者にアピールするのでは。(2005/10/31)
仮面物語
【著者】山尾悠子
この復刊リクエストのあとしばらくしてオークションで落札・入手しましたが、著者独特の硬質なイメージとモンシ・デジデリオ風なラストの大崩壊は独擅場といっていいのでは。
古書市場での高騰と幻の書をそのままにしておくのは些か勿体ないと思われます。ぜひ関係者の復刊への努力を期待します。(2005/09/18)