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耽美・悪食・へらず口 水島爾保布コラム・創作選

水島爾保布 文・絵 / 前田恭二 編・解説

耽美・悪食・へらず口 水島爾保布コラム・創作選

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著者 水島爾保布 文・絵 / 前田恭二 編・解説
出版社 幻戯書房
判型 四六判
頁数 288 頁
ジャンル 文芸書
ISBNコード 9784864883344

商品内容

谷崎潤一郎の『人魚の嘆き』(1919)の挿画、装画で日本文学史にも名を遺す水島爾保布。
世間を斜に視たその江戸っ子は、画業に留まらず、明治・大正・昭和の時代の記録、東京の下町のこと、紀行文、美術・芝居・音楽をめぐる論考、はては小説と、サビの利いた数多の文章を遺した。
明治天皇大葬の夜、関東大震災、5・15事件、2・26事件、国粋主義批判、画壇悪口、ライオンの味……。
『統制百馬鹿 水島爾保布戦中毒舌集』(岩波書店)に続く、漫画・漫文も加え、水島爾保布の文業に迫った、類書なき一冊。

▼著者プロフィール
水島爾保布(みずしま におう) 文・絵
1884(明治17)年12月8日、旧佐倉藩士の長男として東京下町に生まれる。1901年、東京美術学校日本画撰科入学。05年、日露戦争で兵役、帰還。日本絵葉書展覧会で藤島武二らとともに一等賞金牌。08年、美校卒業。10年2月、「新文芸」創刊、5月発行号で「破壊の前」が咎められ発禁。12(明治45・大正元)年、文芸誌「モザイク」創刊、武林無想庵が参加、また美校同窓生らと行樹社結成し、第1回展。15年、大阪朝日新聞入社。上司は長谷川如是閑。大阪では文楽に親しみ、悪食を体験。19年、東京日日新聞入社、谷崎潤一郎と組み、挿絵本『人魚の嘆き・魔術師』を出版。20年1月に如是閑らの雑誌「我等」に連載のコラム「根岸より」が好評で仕事急増。帝展に「阿修羅のをどり」を出品、官展初入選。21年、東京日日退社。23年、関東大震災、『大震災画集』出版を主導。24年出版の『新東京繁昌記』が発禁、震災後の混乱を記した「愚満大人見聞録」を削除し、改訂版。25年、帝展で「弥次喜多」入選。45(昭和20)年、新潟県燕町で終戦。戦後は『絵本西遊記』や「最新科学小説全集」の挿絵等を手がけ、58年12月30日に長岡で死去。

前田恭二(まえだ きょうじ) 編・解説
1964年、山口県生まれ。東京大学文学部美術史学科卒。読売新聞記者を経て武蔵野美術大学教授。
単著として『やさしく読み解く日本絵画 雪舟から広重まで』新潮社 とんぼの本 2003)、『絵のように 明治文学と美術』(白水社 2014 第65回芸術選奨文部科学大臣新人賞・評論その他部門)、『関東大震災と流言 水島爾保布 発禁版体験記を読む』(岩波書店 岩波ブックレット 2023)、『文画双絶 畸人水島爾保布の生涯』(白水社 2024)。
ほか、谷崎潤一郎作、水島爾保布挿絵『人魚の嘆き・魔術師』(春陽堂書店 1919/復刻版 2020)の復刻版への解説等。編者として『統制百馬鹿 水島爾保布戦中毒舌集』(岩波書店 2025)。

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