消滅した時間 Where Time Has Vanished
奈良原一高
著者 | 奈良原一高 |
---|---|
出版社 | 復刊ドットコム |
判型 | A4変・上製 |
頁数 | 242 頁 |
ジャンル | エンタメ |
ISBNコード | 9784835459523 |
商品内容
戦後日本を代表する写真家・奈良原一高
米国滞在4年間の成果を凝縮し発表された名作『消滅した時間』が、新装版として刊行決定!
アメリカ・ニューメキシコ州の切り立った岩山の頂きに「スカイ・シティ」と呼ばれる村がある。その広場の中心で、重力に抗うように宙に浮かぶ二つのゴミ缶。
メディアでご覧になった方も多いであろう有名なこちらの作品「二つのごみ罐 -ニューメキシコ」(1972)は、写真家・奈良原一高を代表する作品のひとつです。
その名を一躍有名にした1956年5月銀座・松島ギャラリーでの初個展「人間の土地」では、長崎半島沖に浮かぶ人口の島・端島(通称:軍艦島)と灰で埋もれた鹿児島・桜島にある黒神村を舞台に互いに拮抗しあった「人間」と「土地」を、続く1958年9月の銀座・富士フォトサロンでの「王国」展では、北海道のトラピスト男子修道院を取材した「沈黙の園」と和歌山の婦人刑務所を舞台とした「壁の中」という、それぞれ外部と隔絶された2つの空間を写し、斬新かつユニークなドキュメンタリー写真の傑作として高い評価を得ました。
その後、パリを拠点に3年間ヨーロッパを巡り、帰国した5年間で初めての写真集として発表した『ヨーロッパ・静止した時間』は、国内数々の賞を総なめにし、名実ともに奈良原の代表作となりました。
そうして1970年4月、奈良原は次の目的地アメリカへと旅立ちます。
1974年まで滞在したこのアメリカでの活動4年間の総決算として発表した写真集『消滅した時間』は、ドライな感覚でアメリカ大陸に向き合い、まるで別世界のごとく写された超現実的でスケールの大きな101点もの写真が、デザイナー・勝井三雄によるドイツ装・三方背函・輸送ケース付き369×355mmという大判サイズによる装丁で、1975年に朝日新聞社より発表されました。
その作品群を最終版としてこのたび再構築し、芸術的とも呼ばれる写真表現、構成力を存分に味わえるように編集したのが、このたびの『消滅した時間 Where Time Has Vanished』になります。
巻末には、長年にわたり奈良原一高を研究してきた島根県立美術館・蔦谷典子氏による書下ろし作品解説も収録。
ブックデザインは、『王国 Domains』『ヨーロッパ・静止した時間』に続き、グラフィックデザイナー・佐野裕哉氏が務めます。
名作『ヨーロッパ・静止した時間』と対をなす奈良原の最高傑作にして至宝となる一冊を、ぜひお手にとって存分にご堪能ください。
※本書は初版限定での刊行形態になり、現時点では再販の予定はありません。
▼著者プロフィール
奈良原一高(IKKO NARAHARA)
1931年福岡生まれ。大学院在学中の1956年に、初めての個展「人間の土地」が大きな反響を呼び、写真家としての活動を始める。1959年、東松照明、細江英公、川田喜久治らとセルフ・エイジェンシィ「VIVO」を結成(1961解散)。その後、パリ(1962-1964)、ニューヨーク(1970-1974)と拠点を移しながら活動。1974年帰国後も世界各地を取材し、多数の展覧会を開催。写真集も数多く出版し、国際的にも高い評価を受ける。2020年1月19日、逝去。
NARAHARA IKKO ARCHIVES
米国滞在4年間の成果を凝縮し発表された名作『消滅した時間』が、新装版として刊行決定!
アメリカ・ニューメキシコ州の切り立った岩山の頂きに「スカイ・シティ」と呼ばれる村がある。その広場の中心で、重力に抗うように宙に浮かぶ二つのゴミ缶。
メディアでご覧になった方も多いであろう有名なこちらの作品「二つのごみ罐 -ニューメキシコ」(1972)は、写真家・奈良原一高を代表する作品のひとつです。
その名を一躍有名にした1956年5月銀座・松島ギャラリーでの初個展「人間の土地」では、長崎半島沖に浮かぶ人口の島・端島(通称:軍艦島)と灰で埋もれた鹿児島・桜島にある黒神村を舞台に互いに拮抗しあった「人間」と「土地」を、続く1958年9月の銀座・富士フォトサロンでの「王国」展では、北海道のトラピスト男子修道院を取材した「沈黙の園」と和歌山の婦人刑務所を舞台とした「壁の中」という、それぞれ外部と隔絶された2つの空間を写し、斬新かつユニークなドキュメンタリー写真の傑作として高い評価を得ました。
その後、パリを拠点に3年間ヨーロッパを巡り、帰国した5年間で初めての写真集として発表した『ヨーロッパ・静止した時間』は、国内数々の賞を総なめにし、名実ともに奈良原の代表作となりました。
そうして1970年4月、奈良原は次の目的地アメリカへと旅立ちます。
1974年まで滞在したこのアメリカでの活動4年間の総決算として発表した写真集『消滅した時間』は、ドライな感覚でアメリカ大陸に向き合い、まるで別世界のごとく写された超現実的でスケールの大きな101点もの写真が、デザイナー・勝井三雄によるドイツ装・三方背函・輸送ケース付き369×355mmという大判サイズによる装丁で、1975年に朝日新聞社より発表されました。
その作品群を最終版としてこのたび再構築し、芸術的とも呼ばれる写真表現、構成力を存分に味わえるように編集したのが、このたびの『消滅した時間 Where Time Has Vanished』になります。
巻末には、長年にわたり奈良原一高を研究してきた島根県立美術館・蔦谷典子氏による書下ろし作品解説も収録。
ブックデザインは、『王国 Domains』『ヨーロッパ・静止した時間』に続き、グラフィックデザイナー・佐野裕哉氏が務めます。
名作『ヨーロッパ・静止した時間』と対をなす奈良原の最高傑作にして至宝となる一冊を、ぜひお手にとって存分にご堪能ください。
※本書は初版限定での刊行形態になり、現時点では再販の予定はありません。
▼著者プロフィール
奈良原一高(IKKO NARAHARA)
1931年福岡生まれ。大学院在学中の1956年に、初めての個展「人間の土地」が大きな反響を呼び、写真家としての活動を始める。1959年、東松照明、細江英公、川田喜久治らとセルフ・エイジェンシィ「VIVO」を結成(1961解散)。その後、パリ(1962-1964)、ニューヨーク(1970-1974)と拠点を移しながら活動。1974年帰国後も世界各地を取材し、多数の展覧会を開催。写真集も数多く出版し、国際的にも高い評価を受ける。2020年1月19日、逝去。

≪特報≫
2025年7月、『Tokyo, the '50s』(1996年 Mole・刊)に、40点近い未発表写真【Blue Yokohama】を加えた特別版仕様『Tokyo, the '50s / Blue Yokohama』を特別刊行予定。詳細が決定次第、当サイトにて公開します。読後レビュー
復刊投稿時のコメント
全9件
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奈良原一高さんの写真集、次はこちらを復刊して欲しいです。 (2023/12/06)GOOD!0
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『静止した時間』も復刊されましたので、次はぜひこちらをお願いします。 (2023/10/11)GOOD!0
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写真集の紹介でしか見たことがないのですが、ずっと欲しい写真集です。本当に手に入らないうえに、販売していても高額てす‥‥2万円以内であれば必ず購入します! (2023/03/25)GOOD!0
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最近、YouTube で写真集を紹介する動画を、海外の有名な作家含めて観まくっております。その中でチラッと見た奈良原一高さんのバケツが画面中央に2つ浮いている、衝突している?写真に衝撃を受けました。(他の方も書いておられますね)GOOD!1
この写真が載っているこちらの写真集は、一度復刊されていますが、手に入り辛く、ぜひもう一度復刊をお願いします。 (2023/02/13) -
美術館で初めて見た時、とても衝撃を受けた作品が載っています。その後会期中に3回も見に行ったほどです。氏の写真集は「人間の土地」をはじめ何作も復刊されており私も購入していますが、是非こちらも復刊をお願いしたいです。 (2023/01/20)GOOD!1
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みき