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洗脳・陰謀論・UFOカルト

吉永進一 著 / 栗田英彦 編

3,960円(税込)

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著者 吉永進一 著 / 栗田英彦 編
出版社 国書刊行会
判型 四六判
頁数 425 頁
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784336075543

商品内容

本巻には、近現代日本のオカルト思想の概略を実体験も交えてたどる論文とインタビュー、そして洗脳、虚偽記憶、陰謀論、UFOカルトに関する論文を収める。

第1部では、日本のオカルト史が著者の来歴とともに語られる。
第1章では、日本における「カルト的場(cultic milieu)」について、背景となる世界観と明治から1990年代までの歴史とを概説する。メタフィジカル思想は日本の霊的思想にアイディアを供給し続けたのであるが、日本の特徴は効果優先の発想にある。
第2章では、著者自身の歩みを、前半の「高校時代から大学院まで」と後半の「オカルト史の立場」に分けてインタビュー形式で回顧する。著者のオカルト史という視座と対象との距離感が窺える。

第2部には、カルト教団の洗脳と、虚偽記憶に関する論文を収める。
第3章では、カルト教団が行っているとされる「洗脳」なるものの虚妄性を暴く。
第4章では、宗教と心理学における洗脳とその類似概念が受けた評価について、前史である回心論から洗脳・マインドコントロール論、そして多重人格論とトラウマ論まで、アメリカとイギリスの事例を中心に概観する。
第5章では、悪魔教カルトという都市伝説の拡大と事件の推移、事件を生んだ社会的要因を紹介してその世俗性を指摘し、最後にUFOによる誘拐事例と比較することによって、その都市伝説誕生の仮説を述べる。

第3部には、陰謀論とUFOカルトに関する論文を収める。
第6章は、18世紀後半から19世紀にかけての欧米におけるイリュミナティ、ユダヤ・フリーメーソン陰謀論の略史である。
第7章では、西暦2000年を前にして教団による死傷事件が世界的に頻発したが、そのなかでも集団自死事件を起こしたUFOカルト〈ヘヴンズゲイト〉の教義を分析し、この運動が終末論やファンダメンタリズム、陰謀論などという現代アメリカの文化的要素と連動していることを示す。
第8章では、アメリカと日本の代表的なUFOコンタクティーを、オカルト史上に位置づける。
第9章では、UFO界から発生した陰謀論の奇妙な歴史と、日本への波及について考察する。

編者解説では、当事者中の当事者である横山茂雄がみずから筆を執り、複数の関係者からの証言も得て、在籍当時の「京都大学UFO超心理研究会」の〈カルト的場〉と、伝説の雑誌『ピラミッドの友』の歴史を描き切る。

新領域を開拓し続けた「宗教雑学王」による、「類似宗教」研究の集大成。

▼目次
はじめに 横山茂雄
I 一九七〇~九〇年代のカルト的場--或る「類似宗教学者」の回想

--第一章 日本の霊的(スピリチュアル)思想の過去と現在--カルト的場の命運
--第二章 余はいかにして「類似宗教学者」になりしか--吉永進一インタビュー
II カルトと洗脳
--第三章 US新宗教団体(カルト)洗脳説を洗う--信者は本当に人格を変えられてしまうのか?
--第四章 回心と洗脳--救済と心理学の関係について
--第五章 記憶の中の悪魔--「悪魔教恐怖」論
III 陰謀論とUFOカルト
--第六章 ユダヤ・メーソン陰謀論の誕生
--第七章 円盤と至福千年--ヘヴンズゲイト論
--第八章 円盤に乗ったメシア--コンタクティーたちのオカルト史
--第九章 陰謀論と円盤をめぐる、二、三の事柄
初出一覧
編者解説 横山茂雄

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