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マットの獅子王‐アントニオ猪木伝‐【中】

マットの獅子王‐アントニオ猪木伝‐【中】

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商品内容

プロレスラーになるため、日本に帰国した猪木を待ち受けていたのはジャイアント馬場、大木金太郎らとの激しい出世争いだった——。
着実にチャンスをモノにしていくライバル達に猪木の情念が爆発する!


あらすじ
昭和33年、ブラジル遠征にやってきた力道山の怒涛のファイトに心を
奪われた猪木寛至は、日本プロレス入門を直訴。2年後晴れて入門を
許可され、3年ぶりに祖国日本の土を踏むのだった。厳しい練習に耐え
なんとか大木金太郎とのデビュー戦に漕ぎ着けたものの完敗。しかも
ライバル、ジャイアント馬場の高待遇なデビューにジェラシーの炎を
燃やすことに……。そして開催された昭和36年のワールドリーグ戦——。
並み居る強豪選手の中、鬱屈とする猪木の目に飛び込んできたのは、
カール・クラウザー(後のゴッチ)の冴え渡るキャッチ・レスリング
と必殺のジャーマンスープレックスホールドだった!

解説
日本プロレス界の象徴であり、総合格闘技の礎を築いた�W燃える闘魂”
アントニオ猪木——。そのルーツを劇画化した幻の作品が存在する。
そう、あなたが今手にとっている『マットの獅子王』だ。

作品が発表されたのは1976年の5月。モハメド・アリとの格闘技世界一決
定戦の直前ということもあり(結果的に「世紀の凡戦」と酷評されてし
まうのだが)、猪木に対する世間の期待感が高まっている時期だった。
そんな追い風ムードの中、「週刊少年キング」誌上で連載がスタートし
た本作。ブラジル移民時代から日本プロレスでの活躍を中心に描かれて
おり、力道山、豊登、ジャイアント馬場、大木金太郎といったプロレス
黎明期に名を刻んだ往年のスターレスラーも多数登場している。

だが、見所は何といっても原作・構成を当時のプロレス・格闘技界と密接
な関係にあった梶原一騎、真樹日佐夫兄弟が担当していることだろう。
少年時代に一家でブラジル移民となるエピソードでは、悪の農場主に“ブ
ラックパワー殺しのトリオ”なる物騒な刺客を放たれ兄弟で立ち向かっ
たり、力道山が仏のように優しく猪木の成長を見守ったりするなど、事
実とファンタジーを融合させる梶原真樹テイストが随所に散りばめら
れたセミドキュメントコミックに仕上がっている。

近年、『アントニオ猪木自伝 』(新潮社)、『1976年のアントニオ猪木』
(文藝春秋)といった名著が発表され話題になったが、それらの作品とは
また一味違うアントニオ猪木のルーツをダーッ!と楽しんでほしい。


初出
「週刊少年キング」(少年画報社)
1976年36号〜1977年1号

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