復刊ドットコム相談室
あの本のタイトルが知りたい
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2000/07/02(返答 7件)
受付中
猿の手が出てくる話
20年くらい前に児童文庫で読んだものです。
ひからびた猿の手が出てきたと思います。
確かおじいさんとおばあさんが死んだ息子の帰りを待っていて、それに猿の手が関わっていてような気がするのですが・・・。
1冊の本に何本かの話が入っていたので、もしかして混ざって覚えているのかもしれません。
ロシアのお話だった気がします。
今になってもう一度読みたいのです。
ご存じの方は、情報を下さい。
よろしくお願いします。
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回答
No.1Re: 猿の手が出てくる話
本ではないのですが、その話は知っています。
20年少し前のアメリカのTVシリーズで「オーソン・ウェルズ劇場」というのがあって、一話完結で毎回ミステリアスな短編ををオーソン・ウェルズの語りで聞かせてくれるのですが(もっと昔の「ヒッチコック劇場」みたいな番組なのです)、その中のひとつに『猿の手』がありました。
ストーリーはこうです。
ある老夫婦が一人息子を亡くし、その悲しみにくれている時、ある人物から“猿の手”なる話をきかされる。それは、不思議な霊力を持っている“猿の手”のおまもりに、願い事をかけるとその願いは実現する…というものだった。
老夫婦はその“猿の手”のお守りを人物から受け取り、願いをかける。
「息子をどうぞ私たちに返してください」
すると、その日から毎夜、外は嵐のように風が吹き、玄関のドアを激しく叩く音がする。老夫婦は窓から外の様子を伺い見ると、そこには息子…の、腐りはてた亡骸がドアを叩き続ける姿があった…。
というものです。元々いろんな本からの短編をひっぱって来ているようだったので、その元の短編集があるのかもしれませんし、それともお読みになったのは、オーソン・ウェルズ劇場のノベライズだったのかもしれません。
「オーソン・ウェルズ劇場」は30分ほどの短い番組で、一回の放送に2本の話が入っていました。
もしかしたらビデオが出ているかもしれません。
本の情報ではありませんでしたが、何かの手がかりになればと思います。
2000/07/02
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回答
No.2Re: 猿の手が出てくる話
> 20年くらい前に児童文庫で読んだものです。
> ひからびた猿の手が出てきたと思います。
> 確かおじいさんとおばあさんが死んだ息子の帰りを待っていて、それに猿の手が関わっていてような気がするのですが・・・。
> 1冊の本に何本かの話が入っていたので、もしかして混ざって覚えているのかもしれません。
> ロシアのお話だった気がします。
> 今になってもう一度読みたいのです。
> ご存じの方は、情報を下さい。
> よろしくお願いします。
こんにちは。
この話、怪奇物では、かなり有名ですよね。
本ですが、
岩崎書店より
ジェイコブズ.W.W他作・矢野浩三郎 編訳・大久保浩 絵
恐怖と怪奇名作集(4)
「猿の手」
1998年刊行
ISBN4-265-03254-0
¥1300
というものが出ています。刊行がまだ浅いので、書店で手に入ると思います。
2000/07/02
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回答
No.3ありがとうございました!
探し元・三郎です。
> 本ではないのですが、その話は知っています。
> 20年少し前のアメリカのTVシリーズで「オーソン・ウェルズ劇場」というのがあって、
> ストーリーはこうです。
>
> ある老夫婦が一人息子を亡くし、その悲しみにくれている時、ある人物から“猿の手”なる話をきかされる。
> 老夫婦はその“猿の手”のお守りを人物から受け取り、願いをかける。
> 「息子をどうぞ私たちに返してください」
> すると、その日から毎夜、外は嵐のように風が吹き、玄関のドアを激しく叩く音がする。そこには息子…の、腐りはてた亡骸がドアを叩き続ける姿があった…。
まったくもってそのとおりです!
> この話、怪奇物では、かなり有名ですよね。
> ジェイコブズ.W.W他作・矢野浩三郎 編訳・大久保浩 絵
> 恐怖と怪奇名作集(4)
> 「猿の手」
> というものが出ています。刊行がまだ浅いので、書店で手に入ると思います。
うわー!こんなにすぐ分かるなんて!
20年も悩んでいたのは一体何だったんでしょうね。
お二人とも本当にありがとうございました。
さっそく探してみます。
2000/07/03
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回答
No.4ご参考までに
ジュブナイル版ではありませんが、「猿の手」は創元推理文庫のアンソロジー、
「怪奇小説傑作集1」にも掲載されています。
すでに紹介されているストーリーとは少し違いますが、私見では創元文庫版の話
の方がずっと恐いと思います。ご参考までに。
2000/07/07
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回答
No.5RE:猿の手が出てくる話
その話、僕も小学生の頃児童文庫で読みました。タイトルは『怪奇・帰ってきた死者』。僕の記憶ではストーリーが若干違います。
老夫婦と一人息子の3人家族。ある日夫が、どんな願いでも3つだけ叶えてくれるという猿の手を入手する。半信半疑ながら夫は「大金をくれ」と願う。その日、息子が勤務先の工場で事故死する。会社が持ってきた補償金は夫が願った金額と全く同額だった。悲嘆にくれる夫婦。思い詰めた妻は猿の手に「息子を生き返らせて」と願う。そして嵐の晩、生きる屍と化した息子が墓場から甦り、家のドアを叩く。入れようとする妻と、入れまいとする夫。夫は猿の手を持ち「息子を死人に戻してくれ!」と叫ぶ。妻がドアを開けるとそこには誰もいなかった・・・。
本にはこの表題作の他にも、何話か怖い話が収録されていたと思います。確かアフリカが舞台の、喋るドクロの頭の話とかがあった様な気がします。出版社・執筆者・発売年などは分かりません。
以上が僕が読んだ本の話ですが、「猿の手」はメジャーな話のようですから、全く別の児童図書という可能性もありますね。一応ご参考までに。
2001/07/20
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回答
No.6「猿の手」は
あと、ハヤカワ・ポケミスの『幻想と怪奇2』にも収録されていますね。
この本はサキの「開いた窓」など、他にもお薦めの怪談が多く収録されています。
2001/07/24
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回答
No.7蛇足
このトピックをみて思いだしました。「グーニーズ」って映画の
ノベライズ本にそういう話をするシーンがあったことを・・・。
元ネタがあったのですね。
すみません、それだけでした。失礼いたしました。
2002/05/14
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