日本祖語を基層に持ちつつ琉球方言はいかに変化してきたか。古代から現在に至るその変遷を辿りつつ、沖縄の社会的変動をもあとづける。 ※本書はオンデマンドによる復刊となります。 内容についてはオリジナ...

映画を拡張し続けた溝口健二に対峙し、ショットを分析記述し、資料調査から学際的に横断する画期的研究。

《記号としての物》という、物の見方についての根本的な転換を行ない、記号として物を消費している現代社会の構造を鋭く分析。

戦時下の能楽弾圧の史実に立って、鎌倉新仏教の精神と連なる大成期猿楽能を逆照射し、生の悲哀と苦患を凝視する悲劇的・否定的論理に貴重な精神的遺産を読みとる。

2003年度に大きく転換した高等教育政策と、18歳人口が急減期に入った1990年代からの大学革新を取り上げ、その状況と問題点を論じる。

第4回伊波普猷賞受賞。臨地調査をもとに全琉球方言を分析。母音およびカ行・ハ行子音の通時的変化過程を追究するとともに共時的な音韻実態をも明らかにする。

江戸時代の初めに登場し、今なお遊び継がれている「百人一首」。しかしその誕生と発達の歴史はほとんど知られていない。 著者は、文献史学に終始していた従来の研究方法から脱却すべく、博物館に遺され、あるいは自...

未開社会の狩猟・採集に関する豊富なデータを駆使して「始原のあふれる社会」を実証的に描き、生産とは何かを見なおしつつ生存のための経済活動の一般理論を構築。

イギリス人類学の最新の成果を盛り込みつつ、日本の民族誌的事例を豊富に取り上げ、異文化としての日本、他者としての自己について考える機会を提供する好入門書。

本篇はアユー、ジラバ、ユンタ、ユングトゥ等の古謡、節歌、童謡、さらには例狂言・笑し狂言19篇を収録し、強制移住と人頭税の歴史、玩具・民芸品等にもおよぶ。 ◎『竹富島誌＜民話・民俗篇＞』はコチラ

現代の語部ともいうべき著者が、半世紀余にわたり記録し続けたこの島の民俗資料を集成。本篇は民話・伝説、風習・年中行事、さらに幻の神歌＝神口・願い口を収録。 ◎『竹富島誌＜歌謡・芸能篇＞』はコチラ

ドゥルーズ＝ガタリの思想的源流。精神分析界の異端児ガタリの思想遍歴の書、先鋭かつ独創的な思考の結晶。 各論考の意義を明確に位置づけたドゥルーズの序文を付す。

フロイト以後の精神分析の理論的総括を試みたビオンの代表的著作を集成。本巻は、「経験から学ぶこと」「精神分析の要素」の二部からなる。訳者による解題を付す。