150年に及ぶ日米関係史のなかで、太平洋戦争につながる契機となった1924年の米国排日移民法成立についての総合的な研究。米日未公刊資料を含む原資料の渉猟に基づいて政治的な要素を詳細に分析し、成立過程の歴...

体系としての代数学は抽象的で、その記述は形式的だが、理解・応用・研究には実体に支えられた代数的感覚が働いている。 必要な知識は高校の代数程度。初等的な素材で代数的感覚を養うことを旨として、環と加群の理...

『漢簡語彙 中国古代木簡辞典』は、いかなる過程を経て結実したのか。2004年にはじまった京都大学人文科学研究所における共同研究の成果は辞典として集大成されたが、その項目がそぎ落とされた記述となるまでの、...

戦前期日本の金融システムにおいて銀行と市場はどのように機能したのか。そして高度成長期の銀行中心のシステムはどのようにして形成されたのか--- 動学的・政治経済学的考察から分析・解明した画期的研究成果。...

ファシズムの悲惨を経験した20世紀という時代を体現するハイデガー哲学の読解に政治思想史の領域から果敢に挑んできた著者の集大成。

日本の敗戦から、モンテンルパ刑務所のBC級戦犯全員が釈放された1953年までの8年間、アジア・太平洋戦争をめぐって日比両国は何を考え、どのように向き合ったのか。戦後日比関係の出発点となった対日戦犯裁判の...

著者は、仏教の最古層のテクストを解読し、部派仏教や大乗仏教の時代にすでに「仏陀の親説」は誤解されていたと主張する。 ナーガールジュナから8世紀のシャーンタラクシタに伝わった「仏陀の親説」＝「縁起生」の...

後鳥羽院の下命による勅撰第八集。 俊成は余韻・余情の世界を統合して幽玄の世界をうちたて、定家は幽玄の世界を分析して有心を設定した。新古今調ともよばれる本集の歌風は、後代に多大の影響を与えた。

本願寺教団中興の英主蓮如の言行を伝える「御文（御文章）」および「蓮如上人御一代聞書」をはじめとして、一向一揆の動向を示す「本福寺跡書」「宮知論」「参州一向宗乱記」「朝倉始末記」など、一八篇を収める。

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ レーザー光学が目覚ましい進歩を遂げても、光学の基本原理は普遍であり、その理解は必須である。本書は、光学の基礎理論から、光学系機械の設計・検査、波...

戦前期日本の金融システムにおいて銀行と市場はどのように機能したのか。そして高度成長期の銀行中心のシステムはどのようにして形成されたのか--- 動学的・政治経済学的考察から分析・解明した画期的研究成果。...

『源氏物語』に引用されている白楽天の詩文が、物語の主題や構想、創作動機とどうかかわるのか。54帖を誇る一大「恋愛小説」の展開に沿って、「長恨歌」や「李夫人」などの漢詩文を読み解き、作者の意図を探る。

和辻哲郎が「殆んど驚愕に近い感じを受けた」と述べた、イエズス会士ホセ・デ・アコスタ（一五四〇-一六〇〇）による、新世界に関する最初の科学的報告。 上巻では新大陸の気象、地形、動植鉱物等を詳述する。

古典派経済学者D.リカードが提起し、以後二〇〇年に亘って未解決だった問題がついに解かれた。 貿易理論の枠組みの大転換であり、TPPをはじめとする現実の貿易政策に対しても大きな意味をもつ画期的研究成果。...

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 20世紀を代表する数学者の一人であるクーラントが全精力をかけて著した数学入門。整数論から作図問題、位相幾何学から微分積分学まで、基本概念を深く理...

スターリン時代を体系的、構造的に把握し、その歴史的特質を明らかにし、スターリン政治体制の形成過程を実証的に分析した本格的研究書、完結。農業集団化がいかなる政治秩序形成へと帰結しかたを解明する。