英国領香港の青い館〈ヴィラ・ブルー〉で催されるパーティ。麻薬取引や人身売買の話が飛び交い、ストリップやSMショーが行われる夢と幻覚の世界。独自の意識小説を確立した、ロブ＝グリエの代表作。

十年や二十年なんて、ゴム消しさ！　永遠のブルース・マンが贈る詩と日記による私小説。時代を超えて語りかけるみずみずしい言葉の数々。自筆オリジナル・イラストも多数収録。忌野清志郎という生き方がよくわかる名著...

金花糖、動物ヨーチ、クリーム玉、地球モナカ……時代を彩る駄菓子から、エキゾチックな洋菓子、伝統の和菓子まで、ナガノマユミの自伝小説にもなっている、すべてがお菓子でできた甘く懐かしい物語。

明治時代から戦前までの、よりすぐりのこわい話を７話。都会の怪談、田舎の猟奇事件など、すべて実話。死霊、呪い、祟りにまつわる話や、都市伝説のはしりのような逸話、探偵趣味あふれる怪異譚など。

「パタゴニア」：幼い頃目にした一片の毛皮の磁気に捕らえられ、彼はパタゴニアに旅立つ。ヨーロッパの宿業を背負った漂泊者たちの運命を克明に綴った、見果てぬ夢の物語。／「老いぼれグリンゴ」：革命のさなかに行方...

『山月記』 『李陵』 から 『北方行』 『南島譚』 や短歌まで、時空を超えて躍動する作品世界の全貌と、33年で燃え尽きた 〈狼疾の人〉 の生涯を描ききる決定版評伝。

死、喪失、別離、崩壊……人生で避けて通れないそれぞれの瞬間。スチュアート・ダイベック 「ペーパー・ランタン」、ポール・オースター 「ブラックアウツ」 他、17篇収録のアンソロジー。

民俗学的記録を超える写真表現を追求した濱谷浩の没後10年目の記念的写真集。日本民俗学の発展に大きな役割を果たした渋沢敬三の示唆によって撮影した写真を含む当時の東京風景など未発表写真を多数掲載。

系統発生は個体発生を繰り返すという「生物発生原則」を主張し、系統樹を初めて発案し、ダーウィンの進化論を強力に支持したドイツの博物学者エルンスト・ヘッケル（１８３４〜１９１９年）。画家を志したこともあるヘ...

世界三大料理の一つ、トルコ料理。著者は、トルコの料理名人の家庭で習得した料理を、日本で手に入る食材を使い、誰にでも簡単に本場の味が作れるよう工夫。オリジナル・レシピで紹介する。

オリンピック後東京の街並みは激変した。歴史をもてない街、思い出を作りにくい街・東京に、限りない愛情を持って撮り続けて30年、二度と見られないちょっと前の東京23区の貴重な記録写真集。待望の新装版。

生の中に遍在する死を逃れて錯乱と狂気のうちに太陽で眼を焼くに至る青年ベッソン（プロヴァンス語で双子の意）の１３日間の物語。独特の詩的世界で２００８年ノーベル文学賞を受賞した作家の長編第一作、待望の文庫化...

ボアダムス、ＲＯＶＯ、羅針盤などで人気の鬼才ミュージシャンが奇妙な日常、雑念、妄想を綴ったエッセイ。どこでもない場所で伏し目がちに歌う、誰のためのものでもない関西弁の讃美歌。待望のエッセイ第二弾。 ...