「新生」はダンテ（1265‐1321）の若き時代の詩31篇を骨子とし、その由来を述べた散文を加えたもので、イタリア文学において文学史的見地から重要であるだけでなく、その純化した愛の観念、表現上の多くの独...

紀元4世紀頃、テバイス山上にて隠者アントワヌが一夜の間に、精神的生理的抑圧によってさまざまの幻影を見、それに誘惑されながら十字架の許を離れずに、ついに生命の原理を見出して歓喜するという一種の夢幻劇的小説...

舞台は十六世紀イタリア、山賊の青年隊長と美貌の尼僧の恋という題材のなかに、スタンダールは時代をこえた恋愛心理の典型を見事に描き出した、随所に織りこまれた鋭利な心理描写は、この作をスタンダールの中篇小説中...

ロングフェローが天才の筆であると激賞した「トワイス・トウルド・テイルズ」。明治以来愛読され、英語を学んだ人なら誰でも知っている「トワイス・トウルド・テイルズ」。――この人生のスケッチや断片からなる有名な...

〈〈指輪物語〉の系譜を継ぐ人気シリーズが甦る！第一部（全七巻）毎月刊行リフトウォー・サーガ第一部１〉幼なじみのパグとトマス。少年たちがみつけた難破船から、世界が変わる冒険の幕が開く。

ラヴクラフトが多大な影響を受けた鬼才Ｗ・Ｈ・ホジスンは、異界への憧憬と恐怖を大海原に求めた。本書は、闇の海に聞こえる奇妙な声が、とある島の怪異を語る傑作「夜の声」をはじめ、死の海サルガッソーや海に浮かぶ...

「世界はぼくたちのものさ！」大志を抱き、五年後の再会と築いた富の分有を約して、世界に旅立った六人の青年たち。月日は流れ、彼らが再び集う日がやってきた。だが、そのうちの一人が客船から落ちて行方不明になった...

タネローンを目指し旅に出たホークムーンは、自らの分身、エルリック、エレコーゼ、コルムら《永遠の戦士》に出会う。《永遠の戦士》の戦いに終止符を打つ、シリーズ最終巻。

主人公ティルが放浪者・道化師あるいはもぐりの職人となって教皇・国王から親方連までさまざまな身分の者たちを欺きからかい、その愚かさを暴いて哄笑をまきおこす。五百年余も読みつがれてきたこの作品はいまも諷刺の...

次元航行装置の破壊により世界は変貌した。狂気の淵をさまようホークムーンは、奪い去られたイッセルダを求めて旅に出る。《永遠の戦士》の戦いを描く３部作いよいよ佳境に。

壊滅したはずの暗黒帝国がふたたび不穏な動きを見せ、ホークムーンは新たな宿命の渦にからめとられる。《永遠の戦士》の総集編となる《混沌》と《法》の3部作、ここに開幕！

この作品は、ひたすら官能の世界に惑溺し、恋のもつれから遂に死に至る一青年の姿を愛欲と自我の葛藤を軸として描いたもので、ダヌンツィオ（1863-1938）の世紀末的耽美主義の代表的小説である。官能的悦楽と...

19世紀後半トルストイをも凌いだといわれるレスコーフは屈指の多作家で、ロシア民族のリズミカルな俗語や方言を駆使し、話術の妙を極めたその諸作品はロシアの素顔を知る上で見逃せない。

プヴァールとペキュシェというふたりの平凡な男がいろいろの社会体験を試みる話で、ブルジョワ社会の愚劣さを諷刺したリアリズム小説。この二人は、小作人と農業について語るかと思えば、村長と村の政治についうて議論...

プヴァールとペキュシェというふたりの平凡な男がいろいろの社会体験を試みる話で、ブルジョワ社会の愚劣さを諷刺したリアリズム小説。この二人は、小作人と農業について語るかと思えば、村長と村の政治についうて議論...

プヴァールとペキュシェというふたりの平凡な男がいろいろの社会体験を試みる話で、ブルジョワ社会の愚劣さを諷刺したリアリズム小説。この二人は、小作人と農業について語るかと思えば、村長と村の政治についうて議論...

暗黒帝国ではブラス城を異次元世界から引き戻す方法が発見されつつあった。遠征の陰で、密かに進行する密約と陰謀。《ルーンの杖》と勝利を手にする者は？ 4部作ついに完結。

【発行】岩波書店 【判型】文庫 スペイン支配下の南イタリア独立を企て挫折した自らの改革運動の理想化の試みとしてカンバネッラが獄中で執筆したユートピア論。 人間活動全ての基本的素描が対話の形で展開される...

18世紀の思想家ディドロの代表作。観念論に対し唯物論の立場を説く「ダランベールの夢」と「対談」、既存の性道徳を鋭く批判した「対談の続き」のほか2篇を収める。

【発行】東京創元社 【判型】文庫 【頁数】320ページ 時空を超える力をもつ、不思議な指輪の存在。ホークムーンを待つ《夜明けの剣》の正体は？　 カマルグ国の運命をかけた旅の行方は？　 人気...