アメリカ、ヨーロッパの第一線の思想家たちが寄稿したカント論集。マーサ・ヌースバウム、ユルゲン・ハーバーマス、トーマス・マッカーシー他。

ドレフュス事件において＜知識人＞と呼ばれる階層の果たした役割の犯罪性を歴史的・思想的に明らかにする、第一次大戦後の初版刊行以来、版を重ねた名著。

社会人類学の古典とされる名高いトロブリアンド諸島調査のもっとも初期においてなされた調査報告で、島人の信仰面を照射する。

戦後の炭鉱の英雄時代を描いた記念碑的版画物語。『せんぶりせんじが笑った！』『はじめての発言』『親と子の夜』『ひとくわぼり』ほか5篇収録。

新年に餅を供え食べることを拒否する餅なし正月の習俗を緒口に、イネの文化に対抗する異系異質の文化体系を立証。日本人のもう一つの世界観を探る。

憑きものの種類・分布からその社会構造・憑きもの筋・行者・社会倫理等憑きもののあらゆる側面を多くの資料と調査によりつつ総合的に究明した名著。

アウシュヴィッツに象徴されるユダヤ人虐殺の本質とは何か。歴史学における＜表象＞の問題を中心に展開された白熱のシンポジウムの成果。

現代イタリア歴史学の鬼才ギンズブルグの独得の論理と方法をめぐって、イタリア思想史研究の第一人者による包括的かつ批評性豊かな画期的研究成果。

千葉県上総地方に伝わり現在も世界的注目を集めている井戸掘り技術を民俗技術論という新しい視点から解明。またその技術伝搬を辿るユニークな民俗報告書。

ワーグナーに魅了されつつも抵抗したボードレール、マラルメ、ハイデガー、アドルノの言説から、ナチズムにも通じる全体芸術作品を脱構築するワーグナー論。

アウシュヴィッツ以後詩作することは可能か ---戦後ヨーロッパの代表的詩人ツェランの後期詩篇から複数の声を聴きとる哲学的エッセイ。

わが国の実証社会学に不滅の業績を残し、同族理論を展開した著者が、民具論、仏教論、親族呼称などの、晩年に書き残したいくつかの文化論を集める。 ※本書はオンデマンドによる復刊となります。 内容につい...

MIT人工知能研究室でロゴプロジェクトを率いる著者が、ロゴの教育理念とコンピュータによる子供の創造性開発の可能性を語る。

現代ドイツの歴史社会科学を代表する論客の、＜構造史＞と＜日常史＞の結合による新たな＜社会史＞の確立をめざし、歴史学方法論に一石を投じる論集。

自分のことばをつくるとは何か。内田義彦、中野好夫、森有正、荒畑寒村、谷川俊太郎ら多彩な顔ぶれが、ことばにまつわる根深い問題に鋭く切りこむ。

日本の古代文化の源流をどこに求めるべきか。朝鮮からの視点で朝鮮と古代日本との関係を実地踏査によって探り、豊富な写真・図版で実証的に示す。