応用志向の人のための関数解析の入門書。定理の証明は概念・事実・方法を把握する手段と位置づけ、だれもが苦痛なく理論を学べるよう工夫した。 熟達の解説と内容構成。確信を伴う理解が、応用力の獲得を保証する。...

言語のもつ創造性の表現として、現代の言語学・記号論において注目を浴びる＜隠喩＞の概念、アリストテレスから現代に至るレトリック理論に、言語と創造力との観点から新しい光をあて、その機能と構造を明らかにする。...

発展方程式は数理物理において特に重要なテーマである。バナッハ空間、ヒルベルト空間における作用素論と超関数論の初歩だけを前提に、線型半群理論に基づく発展方程式論を展開したユニークな解説書。

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ いろいろな非線形偏微分方程式を統一的に解く「直接法」は、「広田の方法」と呼ばれ、いま世界で活発に研究されている。発見者自らが、数学的準備から始め...

自然現象の解析から株式市場予測まで、広範に使われるこの方程式について数学的な基礎を与え、微視系の揺動理論や界面現象の記述に現れる方程式などの応用例や、フィールズ賞受賞の理論など近年の発展にもふれる。

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 確率微分方程式は、ひとことでいえばランダムな揺らぎをもつ常微分方程式であり、偶然が支配する現象の記述に用いられる。本書では、確率微分方程式と数学...

数学のみならず経済や物理その他の分野に多大な影響を与えた伊藤理論の原点を示す名著がいま甦る。 新版にあたって、その後の確率論の歩みを述べた解説を付した。確率論に関わるすべての人におくる教科書の決定版。...

確率過程の3つの重要なクラスである加法過程、定常過程、マルコフ過程に関する包括的な解説と1次元拡散過程の詳説。1次元拡散過程に関しては、本格的な確率解析的記述が試みられた初のものとして必読の古典である。...

個別領域での専門的研究が深化した今日、それらを横に貫く新たな原理の構築が求められている。長年にわたる経済・産業社会学、社会階層・移動論の実証的研究をふまえ、現代社会学をトータルに展望する。

弱く惨めなものと共にあったイエスの語る譬え話は、たえず全体化し固定化する教義言語を突破異化する。 レヴィナス、アーレントを手掛かりに、福音書に無告の他者の声を聞き取り、ホロコーストの記憶論に対し応答す...

積分がたんなる面積の概念をこえ、関数の平均的な挙動に注目するという新しい視点を獲得したとき、数学の中に「積分的世界」とでもいうべき広がりが形成されていった。物語はようやく20世紀を迎える。

アリストテレス、ロック、カントらの政治思想を読み解き、立法の規範的モデルを探求。 従来の「かけ引きによる集団間の利害対立の調整者」として捉えられてきた立法者像を一変させ、法哲学界に一石を投じる書。

第一次世界大戦は社会民主主義と共産主義にとっても決定的な分岐点であった。ローザ・ルクセンブルク、ジョレス、カウツキー、レーニンら社会主義者たちの反戦平和活動を綿密な史料的裏付けのもとに生きいきと描いた名...

天文学の基礎から最新宇宙論の入り口まで、「いまさら人に聞けない」レベルから解説。 重力や光の基本法則、望遠鏡で観測できる仕組み、恒星やブラックホールの理論などが、簡単な計算だけで驚くほどよくわかる入門...

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 一貫して人間の自由と全体主義的独裁の問題を追究したH・アーレントの遺著。プラトン以来のヨーロッパ哲学の伝統的な流れの中に含まれる全体主義的要素を...

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 一貫して人間の自由と全体主義的独裁の問題を追究したH・アーレントの遺著。プラトン以来のヨーロッパ哲学の伝統的な流れの中に含まれる全体主義的要素を...

実数の性質を考察し、それをn次元実数ベクトル空間へ一般化する。ついで産業連関論、線型計画法などで重要な線型不等式と凸集合を解説、さらに不動点定理を説明したあと複素数を扱い、代数学の基本定理を証明する。

線型代数と経済理論の結びつきを示す代表的なテーマ --産業連関分析で重要な非負行列、線型計画法、ゲーム理論の基礎、線型経済モデルなど-- を解説。 付録では位相空間をとりあげる。この巻で「線型代数篇」...

経済学がその有効性を問われている時代において、学派を異にした二人のマルクス経済学者が現代資本主義の重要かつ緊要な九つのテーマを取り上げ、真正面から議論をたたかわせ、共同で問題解決に挑んだ記録。

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ ゲージ場における量子化にともなう対称性の破れは、場の理論の枠組みを越えて、より広い意味で量子論全体に影響を及ぼしうる基本的な現象である。経路積分...