かつて東洋一の繁栄を誇り、モダンの代名詞となった都市、上海。本書ではその誕生から発展、絶頂期の爛熟、日本軍占領による「解体」にいたる歴史を、日本との関わりを中心に丹念に繙いていく。幕府使節が欧米諸国へ向...

「漢文」とはなにか 受験参考書をはるかに超え出たＺ会伝説の名著、待望の新版！ 訓読のコツとは。助字の「語感」をどう読み取り、文章の「骨格」をいかに発見するか――。漢文読解の基礎力を養い、真の「国...

「中国式社会主義」の特質を世界的視野で分析することを企図し、中国の社会主義体制とはなんだったのかを問う。

日本に初めて太極拳を伝えた希代の武術大家・王樹金。その直弟子である著者が師から受け継いだ大極拳の技術、理論、歴史を解説。

中国古代の生活のすべてを考古・図像資料から説きあかす。衣食住から産業・交通・戦争・宗教・国家機構まで、中国古代文明を探る。

毛沢東の権威を確立するために作られた言葉の引用集。この赤い書物は大衆に「反復学習」され、支持される本となった。世界を揺るがした「文化大革命」とは何だったのか。７１年刊の再刊。

神秘的な湖畔の町へ赴任したディー判事。湖上の船で催された歓迎の宴席で起きた殺人は、おそるべき陰謀の幕開きだったのか。他にも難事件を抱えつつ、陰謀に挑む判事の推理が冴える。『中国湖水殺人事件』 の新訳。 ...

金持ちの商人から金を巻き上げた芸者に狐が仕返しする話、博打に負けて首をくくろうとした息子を父親の幽霊が助ける話など、清時代の人間と幽霊と狐をめぐる怪異譚が満載。「聊斎志異」と双璧をなす志怪小説の代表作。...

命を助けられた狐が美女と化し嫁に来て子供を産む話、複数の男に乱暴された女の幽霊が４０年後に身の潔白を夢の中で訴える話など、清時代の人間と幽霊と狐をめぐる怪異譚が満載。「聊斎志異」と双璧をなす志怪小説の代...

「聊斎」 とは蒲松齢の書斎の名。ここで書かれた様々な怪異の話は、著者の経験からくるもの、人から聞いた話、以前に書かれたものを採り入れるなど多彩で、まさに志異文学の巨峰である。（全6巻）

中国清代初めに生きた文人・蒲松齢の小説集。狐仙の話あり、幽鬼の話あり、美女の話あり、因果応報の話ありで、この世の不思議な怪異譚に満ちる。「作者手稿本」 からの貴重な翻訳。増田渉他訳。（全6巻）

唐代は楷書の完成期、または爛熟期として極致を究めた。古くから規範として仰がれる唐代碑法帖はもとより、詩詞、写経など肉筆資料からも幅広く選字して見出し字5800字、計46000字を厳選収録。

日本の中国侵略が進むなかで行なわれた文学論争関係の文章など、政治変革期における文学者像を明確に示す、魯迅晩年の評論を収める。

日本の中国侵略が拡大していく時期、多数の筆名と「奴隷の文章」を余儀なくされながら、なお屈せずに書き続けられた時局批評のアンソロジー。

北京を脱出し上海に定住した時期の評論。革命の根拠地での「革命」についての省察と状況論は、「寸鉄よく人を殺し、一刀血を見る」と評された。

『新青年』誌の「随感録」欄に発表された短文、 民国以来のもっとも暗黒なる日に書かれた「花なきバラ」など、北京時代の評論を収める。

散文詩的な作品『野草』、自伝的回想の連作『朝花夕拾』、神話・伝説・古代史に取材した『故事新編』の三作品集を収める。